やまちゃん | 司書

某私立大学で司書をしています。 固いことや、ゆるいことなど、硬軟おりまぜて投稿します。…

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某私立大学で司書をしています。 固いことや、ゆるいことなど、硬軟おりまぜて投稿します。 よろしくお願いします。

最近の記事

映画『13デイズ』

映画『13デイズ』 (2000年/アメリカ) 監督:ロジャー・ドナルドソン 脚本:デヴィッド・セルフ 出演者:ケビン・コスナー、ブルース・グリーンウッド、スティーブン・カルプ アメリカ大統領選も近いので、この映画を視聴。 キューバ危機に対応するホワイトハウスの13日間を描いた作品。まさに第三次世界大戦が予想される危機一髪の状況で、危機管理対応を描いている。基本的にはホワイトハウスの中での話が主なのだが、状況が二転三転し、戦争の一歩手前までいくなど、一瞬も目を離せない展開が

    • 映画『侍タイムスリッパー』

      映画『侍タイムスリッパー』 (2024年/日本) 監督・脚本・撮影・編集:安田淳一 出演者:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの 今話題の『侍タイムスリッパー』、観てきました。 面白い!邦画では今年一番の映画でした。 タイムスリップという、ありきたりのアイディアをうまく消化した脚本、ドキドキさせるカメラワーク、主人公の心情を上手に表現した音響など、とにかく観ていて飽きさせない。 特に脚本が素晴らしい。笑いあり、涙あり、と波乱万丈なストーリーを表現しています。俳優さんも適材適

      • 「アメリカ映画を読む」/早稲田エクステンションセンターのオープンカレッジ

        早稲田エクステンションセンターのオープンカレッジで、米大統領選挙を控えてタイムリーな内容の講座が開講されます。 講座名:アメリカ映画を読む―ハリウッドが描くアメリカ大統領  アメリカ映画を読む | 寺地 五一 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター (waseda.jp) 興味のある方は是非、講座にご参加ください。

        • 映画『劇場版 荒野に希望の灯をともす』

          映画『劇場版 荒野に希望の灯をともす』 (2022年/日本) 撮影・監督:谷津賢二 アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた医師・中村哲氏の活動と生き方を追ったドキュメンタリー映画。 困った人に寄り添い続け、アフガニスタンで積極的な平和に貢献した中村氏。医師として活動しただけでなく、井戸を掘り、そして用水路も建設した人物である。この映画を観て、中村氏は信念の人であると思った。困った人を見逃せなく、彼らのために何ができるかを考え続け、行

        映画『13デイズ』

          映画『愛に乱暴』

          映画『愛に乱暴』 (2024年/日本) 原作:吉田修一 監督・脚本:森ガキ侑大 出演者:江口のりこ、小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみか 原作が吉田修一で主演が江口のりこであると聞いたときから、鑑賞したいと思った作品。 吉田修一の作品の映画化では『悪人』が印象的に残っていて、吉田氏の世界をどう映像化するのかが気になっていた。また江口のりこは一度徹底的に鑑賞したい役者さんだった。 大きなくくりでは不倫物の作品であるが、日常の生活の仕草が少しずつ異常になっていく、という作品。普

          映画『愛に乱暴』

          映画『パターソン』

          映画『パターソン』 (2016年/アメリカ) 原題:Paterson 監督:ジム・ジャームッシュ 脚本:ジム・ジャームッシュ 出演者:アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ バスの運転手であり、詩人の1週間を描いた作品。 ジム・ジャームッシュらしい映像の表現と言葉(詩)で彩られた、素晴らしい、素敵な作品だった。 ヴィム・ヴェンダースの『PERFECT DAYS』とよく似ている。でも『パターソン』のほうが作品は先なので、『PERFECT DAYS』が『パターソン』に似て

          映画『パターソン』

          映画『ルックバック』

          映画『ルックバック』 (2024年/日本) 監督:押山清高 脚本:押山清高 原作:藤本タツキ 出演者:河合優実、吉田美月喜 評判が良いので観に行ってみた。すごく良かった。原作も買って読んだ。原作もとても良かった。 58分という短いアニメだが、これをテレビ化ではなく、映画化した勇気にまず拍手したい。原作が映像的ということもあるが、この作品は映画館で鑑賞すべき作品だと思う。 テレビだと、どうしてもチャンネルを変えられないように、作品が説明的になったり、印象的な画の連続だったりと

          映画『ルックバック』

          『Beautiful Japan 吉田初三郎の世界』

          『Beautiful Japan 吉田初三郎の世界』 府中市美術館。 7/3鑑賞。 とても興味深く、面白かったです。大正~昭和にかけての作品だし、浮世絵のようなデフォルメされた絵でありながら、現代の作品と言われても通じるものがあると思いました。

          『Beautiful Japan 吉田初三郎の世界』

          『戦後の女性画家たち -有馬さとえ・朝倉摂・毛利眞美・小林喜巳子・招瑞娟』

          『戦後の女性画家たち -有馬さとえ・朝倉摂・毛利眞美・小林喜巳子・招瑞娟』 実践女子大学香雪記念資料館で展示された戦後の女性画家たち。 女性が男性同様の美術教育を受けることが困難だった時代の、確かな足跡。 7/27に鑑賞。

          『戦後の女性画家たち -有馬さとえ・朝倉摂・毛利眞美・小林喜巳子・招瑞娟』

          本『精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス』

          本『精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス』/YPS横浜ピアスタッフ協会 、 精神障害当事者会ポルケ 、 蔭山 正子 、 横山 恵子 、読了。 横浜にある精神障害者団体が著作、編集した、精神障害者の恋愛と結婚とセックスの悩みを語りあった本。 精神障害者でも恋もするし、結婚をしたい、子供がほしいと思うことはある。その場面ごとの悩みに真正面から取り組んでいる。恋の悩みから始まり、結婚するにあたり経済的な悩みや、子供が欲しいが薬の副作用が心配だとか、かなり具体的なところまで突っ込ん

          本『精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス』

          本『成瀬は天下を取りにいく』

          本『成瀬は天下を取りにいく』/宮島未奈、読了。 今年の本屋大賞をとった作品。 読んだ感想は、「面白いけど、これが今年の本屋大賞か。。。」みたいな感じだった。 ここ数年の本屋大賞の流れが、例えば『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)がロシアの女性兵士の物語、『汝、星のごとく』(凪良ゆう)がヤングケアラーやLGBTQの問題を取り込むなど、社会的問題を取り込んだ作品が続いたので、その部分では期待はずれではあったが、それは私の思い込みだろう。本屋大賞はその年一番面白いと思われるものに

          本『成瀬は天下を取りにいく』

          映画『先生の白い嘘』

          映画『先生の白い嘘』 (2024年/日本) 監督: 三木康一郎 脚本: 安達奈緒子 原作: 鳥飼茜 出演者:奈緒、猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介 インティマシー・コーディネーターをいれなかったことで炎上した本作。観た感想としては、インティマシー・コーディネーターは本作品に必要であっただっただろう。セックスシーンや暴力シーンが役者の過度な負担になったと思うし、インティマシー・コーディネーターが制作者と役者の間に入る必要があったと思う作品だった。 ただ、作品全体の感想としては、

          映画『先生の白い嘘』

          演劇『朝日のような夕日をつれて2024』

          演劇『朝日のような夕日をつれて2024』 作・演出:鴻上尚史 出演:玉置玲央、一色洋平、稲葉友、安西慎太郎、小松準弥 2024年8月12日(月)、観劇。 僕が「朝日のような夕日をつれて」を観たのは85年なので、39年ぶりに「朝日のような夕日をつれて」を観劇しました。 最初のシーンだけで、39年前の「朝日のような夕日をつれて」をドドドと思い出しました。 今回の朝日も、懐かしくもあり、新鮮であり、感動的でありました。マシンガンのようなトークも、アップデートした部分も「そうそう

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          本『図書館は生きている』/ パク・キスク

          本『図書館は生きている』/パク・キスク、読了。 韓国人の司書がアメリカの図書館で働いた経験や、世界の図書館を旅した経験を記述したエッセイ。 アメリカの図書館事情や、世界の図書館を知ることができる。図書館が持っている悩みは世界共通だなと思った。図書の廃棄、請求番号にまつわる話など。 また延滞に関しての各国の違いなども面白い。罰金をとる、貸出禁止にする、何もしないなど、それぞれの国の事情が見えてくる。 しかし、建築学的に優れている図書館の多くが吹き抜け構造になっているのは何故な

          本『図書館は生きている』/ パク・キスク

          映画『オッペンハイマー』

          映画『オッペンハイマー』 (2023年/アメリカ) 原題:『Oppenheimer』 監督:クリストファー・ノーラン 脚本:クリストファー・ノーラン 製作:エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェン、クリストファー・ノーラン 出演者 :キリアン・マーフィー 原爆を作った男の栄光と悲劇を描いた伝記映画。 うーん、少し作り込み過ぎている映画かなと思った。戦争中に原爆を作成する過程と、戦後にソ連とのスパイ容疑をかけられ公聴会で追及される場面が交差して描かれているが、公聴会が分かりにく

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          映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』

          映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』 (2024年/アメリカ) 原題:『Bob Marley: One Love』 監督:レイナルド・マーカス・グリーン 脚本: テレンス・ウィンター、フランク・E・フラワーズ、ザック・ベイリン、レイナルド・マーカス・グリーン 製作: ロバート・テイテル、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、リタ・マーリー、ジギー・マーリー、セデラ・マーリー 製作総指揮: ブラッド・ピット 出演者:キングズリー・ベン=アディル、ラシャーナ・リンチ ジ

          映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』