Kindleセルフ出版やってみた!
セルフ出版やってみました。
結論から言いますと原稿用意するほうが大変でした……!(当たり前
自分の文章作品をKindleで販売してくれるKindle Direct Publishing、略称KDP。興味あった人もたくさんいるかと存じます。
私もやってみるかぁ、と手を付けました。コンセプトに沿って既作をいくつか揃えればまぁよかろ。
第一の関門――心の校正さん
いやなんでやねん。
電子書籍とはいえ、一冊にまとめるならなるべくいい加減なことは減らそう! と心の校正さんが言い出して、内容の精査や情報収集にすげー時間が掛かりました。半年くらい作業してるんですが、そのほとんどがこの修正作業でしたね……。
ともかく、無限に思えた直し作業に目処がついて、ようやくKDPの作業に取り掛かることができました。
・KDPアカウント登録
とはいえ、Amazonアカウントとの連携を承認するくらいのものなので簡単に済みます。
・ユーザ情報の入力
仮にも入金を伴うサービスなので結構いろいろ入力させられました。本人情報や口座、それと米国企業なので米税法に関わる情報提供も。
第二にして最大の関門――米税務情報に関するインタビュー
悪名高いTINです。
「この情報がないと所得税として30%徴収されます」の但し書きに恐れおののく方も多いようで、ググるといろんなブログの情報が出ました。念入りに情報を見比べ、Amazonのヘルプとにらみ合った結果、以下の結論が出ました。
・「米国内で発生した所得(30%徴収の対象となる収益)」とは、Amazon.comや米国からのアクセスで発生した収益を指す
――Amazon.co.jpから日本で発生した収益は対象外。
日本向け日本語書籍なら多分問題ないんですが、Unlimitedでの「読まれたページ数に対する分配金」も課税対象になってしまうので気になります。しかし手間がかかるので割には合わない。
・徴税に利用する米国以外のTINとして、マイナンバーを利用することはできない
古い情報には「マイナンバーを記入すればオッケー! 徴収が0%になります!!!」という記事が出ていますが、誤りの可能性が高いです。
日本のマイナンバーは使途が法律で厳しく定められており、Amazonがこれを米国政府への税務処理に利用することは(おそらく)できません。「デタラメな数字を入れて表示を回避している+重大な個人情報漏洩事故」のダブルパンチでめっちゃ痛手です。
なお現在ではKDPヘルプページに「日本のマイナンバーはTINとして利用することはできない」の記載があります。
・法人の場合、法人コード?を利用することができる
法人じゃないので読み飛ばしました……。法人登記されている場合はご確認いただければ。
というわけで私は「TINなし」で登録しましたっすわ。
勘違いだったら大人しく3割渡します……
参考サイトはコチラ。
KDPヘルプhttps://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200641090
https://tab-log.com/amazon-number
登録が終わったら書誌情報を設定して、用意した文書データを本棚にアップロードするだけです。
第3の関門――電子書籍化
KDPではWordファイル、EPUBファイル、htmlファイルなどが文書ソースとして利用できるのですが、Wordファイルは販売前の手直しが面倒らしいのでEPUBを作成することにしました。
参考サイトはコチラ。
電子書籍の作り方・売り方
なお以下の作業では、EPUBリーダーとして紀伊國屋書店のアプリ「Kinoppy」を利用しています。
(EPUBを手軽に読み込めるの偉すぎる。なろう小説とかをEPUB化してKinoppyで読むと電子書籍気分で読めるので最高ですよ)
文書をEPUB化するツールとしていくつか紹介されている方法のうち、ロマンサーを使ってWordファイルを変換してEPUBを作ってみました。
とても仕上がりよくできあがったのですが、末尾に「これはロマンサーを利用して作られた電子書籍です」という表示が出てしまいます。
特段問題ありませんが、大活用してガツガツKDPリリースを回す方針ではないのであまりそういう表示をしたくないなと感じました。
ということで、でんでんコンバーターを利用。
でんでんコンバーターはマークダウン(テキストをHTMLタグに変換するために#や=など特定の記号を目印として配置する(マークダウン))記法で書かれたテキストファイルをEPUBに変換してくれるサービスです。制限がゆるく、電子書籍化によく利用されているのだとか。
mdファイルは文章系では滅多に見かけませんが、githubのようなプログラミング系やブログサイトなどでよく見かける形式ですね。
ルビ振りとか改ページとかテキスト全体をマークダウン記法に合わせる必要がありますが、こだわらないなら見出しだけ設定すればいいし簡単です。
ただ、ここで問題が発生しました。
自動的に目次ページが一番前に来てしまうのです。
まあ致命的な問題ではないのですが、ラノベや小説を日常的に電子書籍で読む身としては少々ならず味気ない。やっぱり題字ページ、扉絵イラストと来てから本文を読みたいですね。
これを修正するためにEPUBファイルを展開して手を入れる必要があって、それがなかなかの関門でしたね……。
EPUBの作業についてはまた別記事を立てようと思います。
再圧縮したEPUBファイルをエラーチェックツールに通して、問題なしと確認が取れたらいよいよKDPへアップロードです!
第4の関門――内容紹介
ここで頭を悩ませるのは普通のことですね。小説サイトでもあらすじに頭を痛める人は無限にいます。私もそうです。
頑張って決めましょう……。
第5の関門――表紙画像のアップロード
といっても、表紙画像が必要なのは分かっていたので私は予めココナラでイラストとデザインを依頼しました。
イラストワカラナイ民へのTipsなのですが、イラストを極めるのとデザインを極めるのとは全く別技能です。(優れた小説家が、優れたコピーライター/脚本家/評論家とは限らないのと同じ)
両方修めた超人を探すよりも、イラストレーターとデザイナーを別で依頼したほうが手っ取り早くクオリティあがりますよ。
その分、おマネーも余計にかかってしまいますけどね……。
第6の関門――レビュー
すべてのアップロードが終わり、価格も設定して配信開始する前にAmazonからのチェックが入ります。これが通らなければ配信できません。
ですがまあよっぽど変なこと書いてなければ、それとEPUBの構造がKindle指定の仕様に反していなければ、ふつうに通ると思います。エラーチェックゆるいと専らの噂です。
私も半日くらいで配信開始されました。早ェ。
あとはほっといたら売れないので、キャンペーンでセール打ってみたり、ページアクセス分析して告知を調整したり、いろいろしていくのだと思います。
「コミケ初参加で100部用意して売れたの3部」みたいな故事に習い、ゆるく構えましょう~。
感想
というわけで、KDPでセルフ出版してみたレポでした!
vtuberを好む身としては、あの収益化をお祝いする文化がすごくいいな〜と思っていました。
お金を取るならそれなりの出来にしなきゃいけませんし、その過程で色んなクリエイターと力(とお金)を出し合っていくよいサイクルが生まれます。運良くそれなりの収益になれば、また次の作品に繋げられますからね。
私の場合、たとえ少額でも「自分の好きなスキルが現金化できる」という体験をしてみたかったのが大きいですw こればっかりは然るべき手段を講じなければできませんので。
お陰様で貴重な経験値になりそうです。
いくつか分かりにくい点もありますが、そこさえ乗り越えれば簡単です。
みなさんも気が向きましたらぜひ!