見出し画像

私のメンタルを鍛えてくれたもの

6年前、22年間勤めていた会社を退職した。

退職した理由はいくつかあったけど、一番の理由は「もう十分頑張ったからもうこれ以上頑張らなくてもいいよね」と思えたから。

短大卒業後入社した会社は、社員を人とも思わない独裁者の社長がいるパワハラが日常的に行われているすごい会社だった。職員全員が委縮し毎日ピリピリしていたし、自分が標的になりませんようにって思っていた。

唯一の救いは数年ごとに社長が変わるということ。数年我慢すれば社長は変わる、この社長の下で頑張れたらきっとどこの会社でも頑張れる。親にもそう言われ、私自身もそう思うことでなんとか耐えることができた。

社長が変わり社内の雰囲気も一変して働きやすくなったけど、別の問題が発生した。今まで押さえつけられてきた上司の本質が顔をだしてきた。…とはいえ、元社長があまりにも強烈すぎたため、私にとっては飲みながら愚痴っていればストレス解消できるものだった。

いろいろありながらも勤続年数20年が近づいてきた頃、またもや試練が!

それは”とても良い人”の仮面を被ったパワハラ上司がやってきたこと。普段はにこやかで人当たりがいい感じだが、スイッチが入ってしまうと一気に豹変する。人を罵倒・脅し・徹底的に追い詰めるという本当に恐ろしい上司で、恐怖で心臓がバクバク。

人数の少ない職場だったので、普段その上司と2人になることが多かった。いかに上司のスイッチを押さずに仕事を進めるのかが、私の毎日のミッションとなった。

上司の性格を分析し、どういった時にスイッチが入ってしまうのかを観察。上司の顔色を伺いながら仕事をしていると上手くいかないことが多かったと思う。それからは考え方を変えて、自分の担当じゃない仕事も積極的にやるようにして、大っ嫌いなその上司が仕事をしやすいように努めた。たまに罵倒されることもあったけど、仕事は随分とやりやすくなった。

結果的に私自身のスキルアップにつながったけど、私も随分と図太くなったもんだな~、なんて思いながらも入社時の社長に対して初めて感謝した。あの社長の下で働いたおかげで、私のメンタルは鍛えられたんだと思う。それにしても最初と最後がパワハラ人間とは…


今はそんな恐怖を与えてくるような人との関りは一切なく、平和な毎日を過ごしてます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?