卒業旅行はイタリアに行くことにした
海外旅行に行きたいとずっと思っていた。
大学2年生の春休みに応募した大学の二週間の留学プログラムは、コロナが原因で流れた。同じく大学2年の夏に計画していた友人とのアルバニア旅行も、コロナのせいで行けなかった。
外国は、家族旅行ではもちろん行ったことはない。
来年度から普通の社会人になる私にとって、長期休暇が取れる大学4年生の今が、海外旅行に行ける最後のチャンスだった。(転職したり、GWを利用したりすればいけなくもないが、繁忙期にしか旅行はいけないだろう)
だから、卒業旅行こそは絶対に海外に行く、と決めていた。第二外国語でドイツ語を履修していたため、ヨーロッパに行きたいなあ、とだけぼんやり決めていた。予算はまあ旅費全体で30万円かなあ、と薄ぼんやり考えていた。
ヨーロッパに一緒に行ける友人を旧友や大学の友人から募ると、ありがたいことに二人候補が見つかった。一人は、ワクチン未接種で今後打つ気もないとのことなので、自ずと中高時代からの友人と二人で行くことになった。
友人の中には、個人で航空券を取ったりエアビーを使ったりで、格安で旅行に行っている人がいた。しかし私は初めての海外旅行だったので、旅行代理店を利用することにした。一緒に行く彼女は、ハワイやらアメリカやら行った経験があったが、慎重派だった。
どこの旅行代理店にするか、私たちはお金持ちではないので、HISに決めた。HISは大手だし、店舗があるし、安いというイメージがある。
彼女は京都に住んでいて、私は広島に住んでいた。だから観光がてら中間地点の岡山のHIS店舗に行こうと言うことになった。出身は二人とも九州だったが、出発は関西からがいいだろうと言うことでまとまった。
HISには、10月中旬に足を運んだ。
HISでは、頼れそうなお姉さんが対応してくれた。
30万円でヨーロッパに行きたいと言うことを伝えると、いくつかプランを持ってきてくれた。冊子を見せてもらうと、30万円がほぼ底値のようなものだった。トルコやアジアなどはもっと安く行けるが、ドイツやフランス、イギリスなどは30万〜だった。ネットで見た情報や友人から得た情報と違うことに心の中で戸惑いながらも、お姉さんの話を聞いた。30万円で行けるプランは、イタリア9日間周遊プランだけと言ってよかった。
本命はドイツだったけど、私は最近ジョジョの奇妙な冒険にハマっていたので、イタリアでもいいか、と言うことになった。(ジョジョの奇妙な冒険の5部の舞台はイタリアである)
プランの中での最安値は燃油サーチャージ込みで29万。ただ、このプランではホテルが市の外れになってしまう可能性もあるという。1万円ほど上乗せして、ホテルが確実に観光の中心地にあるプランにした。(ホテルのグレードは低めのプラン)
また、旅行保険も入っていた方がいいだろうと言うことで、煩雑な手続きは踏みたくなかったので、保険も同じくHISではいることにした。
本契約をするとなると、頭金を6万円払わなくてはならない。このまま勢いで決めるのは怖かったため、ひとまず仮押さえをしてもらってHISを出た。
カフェで友人と話す。友人は、「このプランでいいと思う」と言った。
プラン内容はまあ魅力的だった。9日間でミラノ、ベネチア、フィレンツェ、ローマをめぐる。都市間の移動費、ホテル代、航空券、旅行保険込みで31万円ちょっと。
問題はお金だった。
コロナで航空券は多少値上げしているだろうし、4都市も巡るのだから、妥当な金額だろうと彼女は思っているらしい。一方私は旅行先での食事や娯楽込みで30万円と思っていたから、この時点で大きく見積から外れている。
ちなみに私より彼女の方が懐に余裕がある。私はというと、貯金は0。頭金を払うくらいの余裕はあるが、大学4年生になって海外旅行貯金を始めたくらいなので、カツカツ。
私は3月までに30万円貯めるのを目標にしていた。実際の旅程は2月下旬からになりそうだった。頭金の残りは旅行出発日の40日前に払わなくてはならない。1月中旬くらいまでに24万円貯められるだろうか。そして旅行当日までに食事代など遊べるお金を用意できるだろうか、、、、
、、、、、、、
、、、、、、、、、
まあ、行けるでしょ!最悪親に頭を下げてお金を借りればいい、
と言うことで脳内会議が終わった。
ATMで6万円おろしてから、HISの店舗に戻った。
契約完了して友人とは別れた。
これから、細かい旅程を組んでいかねばならない。イタリア語も少し勉強しようかな。
とても楽しみだ!!!
と言うことで、卒業旅行はイタリアに行ってきます。
今は103万の壁を越えそうなのでアルバイトをセーブしているけど12月からガツガツ働いて旅行代を貯めます。別件で東北旅行か石川旅行に行きたいとも思っているのでなおさら頑張ります。
大学1年生から3年生の人に一つアドバイスをしておくと、コツコツ貯金するのは大事だよ、と言うこと。むしろ私くらい貯金していない人は珍しいのかもしれない。