(2023/08/09/水)象嵌製品
三葉環頭太刀(柄部)・双竜環頭太刀(柄部)・単鳳環頭太刀(柄部)と一緒に展示されていた象嵌製品
本日も先々週、博物館で撮影した写真で、ここ数日紹介している三葉環頭太刀(柄部)・双竜環頭太刀(柄部)・単鳳環頭太と同じコーナーに展示されていた象嵌製品を紹介致します。
象嵌製品
出土地:迫内遺跡(宮崎市)
年 代:古墳時代後期
所 蔵:宮崎県埋蔵文化財センター
この遺物は博物館の中で、三葉環頭太刀(柄部)・双竜環頭太刀(柄部)・単鳳環頭太刀(柄部)の近くに展示されていた作品(遺物)、象嵌製品です。
ここ数日、連続してご紹介しています三葉環頭太刀(柄部)・双竜環頭太刀(柄部)・単鳳環頭太刀(柄部)等の柄頭とは違う用途の製品の様ですが、同じ展示コーナーに展示されておりました。
こちらの作品は、鉄地に、青海波(せいがいは)の様な連続模様が金色の金属の象嵌で表現されている小さいながら、手の込んだ作品です。
関連資料
こちらの作品は仕様用途や、象嵌されている金属、その他、発掘された他の遺物についても詳しく知りたかったので、埋蔵文化財センターの方々が2002(平成14年3月)に、この作品が発掘された迫内遺跡の調査報告書、『宮崎県埋蔵文化財センター発掘調査報告書59:迫内遺跡』を発行されていたので読んでみました。
(この資料についてのリンクを下記に記載致します)
上記の資料から、この象嵌製品が発掘された古墳『2号横穴墓』の資料を読んだのですが、この象嵌製品については『2号横穴墓から出土した金属器の処理は、㈱吉田生物研究所に委託した。』と言う記載しか見付ける事ができませんでした。
なので、知りたかった、この象嵌製品の使用用途、象嵌された金属についての記載を見付ける事は出来ませんでした…
でも、この作品の発掘された古墳の出土品について調べていると、別の面白い作品を見付ける事ができました。
その遺物については、後日調べてみたいと思います。
個人的な感想
こちらの『象嵌製品』の象嵌素材と使用用途については、調査報告書にも載っていませんでした…。
ですので、これから先は私の個人的な感想と言うか、見解になりますが、こちらの作品は装剣金具の様な気がします。
…と言うか、刀の装飾に使われる柄頭金具と同じところに展示されていると言う事は、装剣金具だと思われている事を示しているのだと思いますが……。
この細かい部品鉄製品に、細かな象嵌を行える所に、古代の職人の技術の高さを感じる事ができる作品だと思います。
錆びの浮いた黒い鉄地に、金色の細い線が出ている所が美しいです。
これは、この象嵌製品に対する個人的な感想(感覚?)ですが、この作品(遺物)自体は自分にとって余り悪い感じがしない作品だなーと言う感想です…。
見た目は単鳳環頭太刀(柄部)の方が錆びもあんまり無いし、デザインも、製作技法(鋳造)も、色(金)も好みなんですが、この象嵌製品の方が、私自身には合っている様な気がするんですよね~。
何でしょうね?🤔
2023/08/09/?~2354
最後まで読んでいただきありがとうございます。 作品製作をしているので、サポートいただけたら創作活動に関する費用にしたいと思います。