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『展示会Ⅱ 土偶の美と縄文の美』の備忘録② (2024/10/31/木)


『展示会Ⅱ 土偶の美と縄文の美』の備忘録② 

 企画展示スペースの展示①


 今回は、2024/10/05/土~2024/12/08/日まで、宮崎県立西都原考古学博物館で行われている、『展示会Ⅱ 土偶の美と縄文の美』で撮影した写真を、備忘録としてまとめた、2つ目の記事です。

『展示会Ⅱ 土偶の美と縄文の美』の備忘録
各記事へのリンク

① ロビー~企画展示スペース付近の展示
② 企画展示スペースの展示① (現在の記事)
③ 企画展示スペースの展示②
④ 企画展示スペースの展示③
⑤ 映像展示スペースの展示①
⑥ 映像展示スペースの展示②
⑦ 映像展示スペースの展示③(完)

 今回は、展示会スペースの左壁側に展示されていた遺物やパネルを備忘録として残したいと思います…。

展示スペースを、入り口から撮影した写真。
今回の記事で備忘録として残すのは…
展示会スペースの左壁側…
そこに展示されていた展示を…
備忘録として残したいと思います…。




解説パネル 
Ⅰ 土偶の美~縄文一万年の結晶~ 
土偶の美と縄文文化

 この部屋のパネルには、現代、土偶に関して解っている事等が書かれており、個人的に、かなり興味深く面白い内容でした…。

 このパネルに関わらず、今回の展示会『土偶の美と縄文の美』で掲載されている文章は、個人的にかなり興味深い内容ばかりで、本当に参考になりました。

パネルが展示された位置
解説パネル全体の写真
解説パネルの拡大写真
このパネルに使用された参考文献

 文章で、土偶について…

縄文人の精神世界を反映した呪具の一つ

 と記載されている部分が個人的には興味深かったのですが…

 パネル下部に記載されている『土偶の変遷図』で、土偶のデザインが時代ごとに変化して行く様子も、かなり興味深いです…。




解説パネル 
土偶はなぜ作られたのか

パネルが展示された位置
解説パネル全体の写真
解説パネルの拡大写真
このパネルに使用された参考文献

 上記パネルの文章内で…

一つの考え方のみで土偶に関わる全ての事象を説明することは難しい。

 …と書かれている部分が有りますが、これは、正にその通りだと思います。 

 更に…

技術改良とともに、『祈り』と言う呪術が行われ、その『祈りの道具』として土偶が登場した(山田2019など)、とする考え方が最も有力である。

 …と言う部分が、特に興味深いです…。

 私は以前から、縄文~弥生時代の土・石製品の独特なデザインとその意味に興味が有った為、今回の展示は、個人的には本当に面白い展示会でした。

 

 先日開催された、今回の『展示会Ⅱ 土偶の美と縄文の美』の講演会で、
この『祈り』について、かなりロジカルに詳しく解説されていて、かなり興味深かったです。
 
 特に、人口密度が高い地域で、土偶が多く作られたと言うデーターが面白かったです。

 




二つの土偶(レプリカ)が展示されたケース

 こちらは、かなり余裕を持って展示されている為、色々な角度から土偶を観察する事が出来ました…。

展示ケースが設置された位置
二つの土偶(レプリカ)が展示されたケース


 …まずは展示ケースを、色々な角度から撮影・観察しました…

展示ケースを右側面から撮影した写真
展示ケースを斜め右側面から撮影した写真
展示ケースを正面から撮影した写真
展示ケースを斜め左側面から撮影した写真
展示ケースを左側面から撮影した写真



 …それぞれ一つづつ、展示物を個別に撮影しました…。

二つの土偶(レプリカ)が展示されたケース



埼玉県滝馬室遺跡(鴻巣市)出土 
みみずく形土偶 (国重要文化財・レプリカ)

二つの土偶(レプリカ)が展示されたケース内の
みみずく形土偶の位置

 こちらは、レプリカのみみずく土偶ですが…


 実物の写真と解説は、文化庁が運営されている『文化遺産オンライン』で見る事ができます。
(下記は『文化遺産オンライン』へのリンクです)

みみずく形土偶(レプリカ)とラベルの写真
みみずく形土偶(レプリカ)のラベル

みみずく形土偶
(国重要文化財・レプリカ)
出土地:滝馬室遺跡(鴻巣市)
年 代:縄文時代後期
所 蔵:宮崎県総合博物館
(現品は東京国立博物館)

みみずく形土偶(レプリカ)を
正面から撮影した写真
みみずく形土偶(レプリカ)を
左側面から撮影した写真
みみずく形土偶(レプリカ)を
斜め左後側から撮影した写真



群馬県東吾妻町出土 
ハート形土偶 (国重要文化財・レプリカ)

ハート形土偶(レプリカ)が展示されたケース内の
みみずく形土偶の位置

 こちらの現品は、東京国立博物館所蔵・群馬県東吾妻町出土のハート形土偶との事ですが…

 『東京国立博物館画像検索』で検索しても、この遺物は出てこない為、詳細は不明です…

ハート形土偶(レプリカ)とラベルの写真
ハート形土偶(レプリカ)のラベル

ハート形土偶
(国重要文化財・レプリカ)
出土地:群馬県東吾妻町
年 代:縄文時代後期
所 蔵:宮崎県総合博物館
(現品は東京国立博物館)

みみずく形土偶(レプリカ)を
前方斜め左側から撮影した写真
みみずく形土偶(レプリカ)を
正面から撮影した写真
みみずく形土偶(レプリカ)を
前方斜め右側から撮影した写真
みみずく形土偶(レプリカ)を
左側面から撮影した写真

 個人的には、この土偶の首の後に空いた穴が、デザイン的に気になりました…。

みみずく形土偶(レプリカ)を
左側から、左肩に施された模様を撮影した写真
みみずく形土偶(レプリカ)を
後方やや左側から撮影した写真




小型の展示ケース 
出土地不明 
みみずく土偶

展示ケースが展示された位置
みみずく土偶が展示されている
小型の展示ケース

 こちらには、出土地不明の『みみずく土偶』と呼ばれる土偶が展示されていました…。

 何と言うか…独特なデザインと雰囲気の土偶で…

 以前、九州国立博物館で行われていた『古代メキシコ展』で展示されていた土器のデザインや雰囲気に、どことなく似ている気がして…

 会場で遺物の現物を、何度も何度も見返しました…


 実物の写真と解説は、文化庁が運営されている『文化遺産オンライン』で見る事ができます。
(下記は『文化遺産オンライン』へのリンクです)

みみずく土偶の正面写真
みみずく土偶のラベル

みみずく土偶
出土地:出土地不明
年 代:縄文時代晩期
所 蔵:九州国立博物館


 …まずは、展示ケース全体を撮影してみました…

ケースを正面から撮影した写真
ケースを左側面から撮影した写真
ケースを後方から撮影した写真
ケースを左側面から撮影した写真


 土偶を少し上から撮影した写真。

 土偶内部はちくわの様に、中央に大きな穴が開いています…。


 土偶を左回りに撮影してみました…。

 小型の展示ケースだった為、色々な角度から観察・撮影する事が出来ました…

土偶を正面から撮影した写真
ここから左回りに撮影しました…
土偶を左斜め前から撮影した写真
土偶を左側面から撮影した写真
土偶を左斜め後から撮影した写真①
土偶を左斜め後から撮影した写真②
土偶を後から撮影した写真
土偶を右斜め後から撮影した写真①
土偶を右斜め後から撮影した写真②
土偶を右側面から撮影した写真
土偶を右斜め前から撮影した写真①
土偶を右斜め前から撮影した写真②
土偶を正面から撮影した写真




解説パネル 
Ⅱ 東北地方の土偶~縄文後・晩期の精神文化~

 こちらのパネルには、土偶の発展状況と、東北の土偶の写真4枚が記載されていました…

解説パネル全体の写真
解説パネルの拡大写真

 上記のパネルの文章の中で…

 縄文時代晩期には、巨大化した目の表現が特徴の遮光器土偶が出現し、亀ヶ岡文化とともに発展して行く。

 …と言う部分と……

 縄文時代晩期の終わり頃から弥生時代早期になると遮光器土偶は姿を消し、その発展形となる刺突文土偶へ交代して行く

 …と言う部分が、何時の時代でも、デザインの流行り廃りが有るんだな~と、実感できる部分で、個人的には面白かったです…。

 ただ…、この土偶のデザインの流行は数千年単位なで、現代から考えると、かなり緩やかな移り変わりの様です。

 個人的には縄文後期~晩期の土偶のデザインが好きです。 




小型の展示ケース 
青森県五戸街出土 
板状土偶

展示ケースが展示された位置
板状土偶が展示されている
小型の展示ケース

 こちらの板状土偶は、縄文時代前期~中期の特徴が強い作風に見えるのですが、解説パネルには『縄文後期』と記載されていた所が不思議でした……

解説パネルⅠ
土偶の美~縄文一万年の結晶~ 土偶の美と縄文文化
 
に記載されている、土偶分類表
表内に記載された転載表記

 この遺物の作風(デザイン)について、文化庁が運営されている『文化財オンライン』解説で、詳しく解説されていました…。

『文化財オンライン』
板状土偶の解説文へのリンク

 その内容を、私なりに要約すると…

 この土偶は前半期~後半期の土偶のデザインが混ざり合っていて、新しいデザインが作られる時期の作品だったと言う事だと思います…


 実物の写真と解説は、文化庁が運営されている『文化遺産オンライン』で見る事ができます。
(下記は『文化遺産オンライン』へのリンクです)

板状土偶の正面写真
板状土偶のラベル

板状土偶
出土地:青森県五戸街
年 代:縄文時代後期
所 蔵:九州国立博物館


 …まずは、展示ケース全体を撮影してみました…

ケースを正面から撮影した写真
ケースを左側面から撮影した写真
ケースを後方から撮影した写真
ケースを左側面から撮影した写真


 …盤上土偶を、色々な角度から観察・撮影してみました…。

板状土偶を正面やや上から撮影した写真
板状土偶を正面やや下から撮影した写真


板状土偶を左側面やや上から撮影した写真
板状土偶を左側面やや下から撮影した写真


板状土偶を後方やや上から撮影した写真
板状土偶を後方やや下から撮影した写真


板状土偶を左側面やや上から撮影した写真
板状土偶を左側面やや下から撮影した写真




小型の展示ケース 
青森三戸郡出土 
刺突文土偶

展示ケースが展示された位置
刺突文土偶が展示されている
小型の展示ケース

『解説パネルⅡ 東北地方の土偶~縄文後・晩期の精神文化~』によると……

 こちらは、縄文時代晩期の終わり頃から弥生時代早期に、土偶の発展形として作られた刺突文土偶の様です…。

 写真では解り辛いですが…

 ガチャポンで出てくるフィギュアの様な…かなり小さな土偶です…。

 小さいですが、隅々まで、かなり細かく刺突による装飾が施されており、見応えが有ります…。


 実物の写真と解説は、文化庁が運営されている『文化遺産オンライン』で見る事ができます。
(下記は『文化遺産オンライン』へのリンクです)

刺突文土偶の正面写真
刺突文土偶のラベル

刺突文土偶
出土地:青森三戸郡
年 代:縄文時代晩期
所 蔵:九州国立博物館


 …まずは、展示ケース全体を撮影してみました…

ケースを正面から撮影した写真
ケースを左側面から撮影した写真
ケースを後方から撮影した写真
ケースを左側面から撮影した写真


 …刺突文土偶を、色々な角度から観察・撮影してみました…。

刺突文土偶を正面やや上から撮影した写真
刺突文土偶を正面やや下から撮影した写真


刺突文土偶を左側面やや上から撮影した写真
刺突文土偶を左側面やや下から撮影した写真


刺突文土偶を後やや上から撮影した写真
刺突文土偶を後やや下から撮影した写真


刺突文土偶を右側面やや上から撮影した写真
刺突文土偶を右族面やや下から撮影した写真




5つの遺物が展示されたケース

 こちらは、5つの遺物が展示されていたケースで、かなり見応えがある遺物が展示されていました…。

展示ケースが展示された位置


 …まずは展示ケースを、色々な角度から観察しました…

展示ケースを右側面から撮影した写真
展示ケースを正面から撮影した写真
展示ケースを左側面から撮影した写真

…次にそれぞれ一つづつ、遺物を個別に撮影しました…。



岩手県中沢浜貝塚(陸前高田市)出土 
腰飾

5つの遺物が展示されたケース内の
腰飾の位置

 …この、鹿の角を使った彫刻が、なぜ腰飾と言われているのか解らなかったので…

 文化庁が運営している『文化遺産オンライン』で、この『腰飾』について調べた所、下記の解説文がヒットしました。

『文化財オンライン』
腰飾の解説

 又、この中沢浜貝塚(陸前高田市)出土の腰飾について、詳しい資料をWEB上で見付ける事が出来ませんでした…。

※資料は有りませんでしたが、『東京国立博物館画像検索』で写真を見る事ができます。

腰飾とラベルの写真
腰飾のラベル

腰飾
出土地:中沢浜貝塚(陸前高田市)
年 代:縄文時代晩期
所 蔵:東京国立博物館


腰飾を正面から撮影した写真
腰飾を左側面から撮影した写真



秋田県美郷町出土 
亀ヶ岡式土器 皿

5つの遺物が展示されたケース内の
亀ヶ岡式土器(皿)の位置

 こちらは、東京国立博物館所蔵・秋田県美郷町出土の亀ヶ岡式土器(皿)との事ですが…

 『東京国立博物館画像検索』で検索しても、この遺物のデーターは出てこない為、詳細は不明です…

亀ヶ岡式土器(皿)とラベルの写真
亀ヶ岡式土器(皿)のラベル

亀ヶ岡式土器 

出土地:秋田県美郷町
年 代:縄文時代晩期
収 蔵:東京国立博物館

亀ヶ岡式土器(皿)を左側面から撮影した写真
亀ヶ岡式土器(皿)を正面から撮影した写真
亀ヶ岡式土器(皿)を右側面から撮影した写真



青森県むつ市出土 
手形付土製品

5つの遺物が展示されたケース内の
手形付土製品の位置

 こちらの遺物について、『文化遺産オンライン』の解説へのリンクを下記に載せます…

『文化財オンライン』
手形付土製品の解説へのリンク

 上記の解説によると、この手形が子供(幼児)のものである事は解りましたが…

 その用途として推測される事等は記載されていなかった為、更に調べてみると…
『e国宝』のHPから、下記の記事を見付けました…。

 独立行政法人国立文化財機構が運営する『e国宝』の『足形付土製品』の記事によると…

 早期から中期、晩期の事例は土坑出土で、お墓の副葬品としての用途が推測されている。

e国宝 
足形付土製品 解説文より一部抜粋
引用元URL
https://emuseum.nich.go.jp/detail?langId=ja&webView=&content_base_id=100611&content_part_id=2&content_pict_id=0

 という記載が有る為、何らかの葬送儀礼に関連する物なのかもしれません…。

 だとすると、この手形の持ち主の幼児は亡くなった可能性が有る…と言う事でしょうか。


 実物の写真と解説は、文化財が運営されている『文化遺産オンライン』で見る事ができます。
(下記は『文化遺産オンライン』へのリンクです)

手形付土製品とラベルの写真
手形付土製品のラベル

手形付土製品
出土地:青森県むつ市
年 代:縄文時代晩期
所 蔵:九州国立博物館

手形付土製品を正面から撮影した写真
手形付土製品を左側面から撮影した写真



秋田県熊代市出土 
岩版

5つの遺物が展示されたケース内の
岩版の位置

 遮光器土偶の顔の様な模様が彫られた岩版。

 赤と白のコントラストが美しく刺激的な作品です。


 実物の写真と解説は、文化財が運営されている『文化遺産オンライン』で見る事ができます。
(下記は『文化遺産オンライン』へのリンクです)

岩版とラベルの写真
岩版のラベル

岩版
出土地:秋田県熊代市
年 代:縄文時代晩期
所 蔵:九州国立博物館

岩版を正面から撮影した写真



静岡県出土 
大珠

5つの遺物が展示されたケース内の
大珠の位置

 こちらは、東京国立博物館所蔵・静岡県出土の大珠との事でしたが…

 『東京国立博物館画像検索』で検索しても、この遺物は出てこない為、詳細は不明です…

大珠とラベルの写真
大珠のラベル

大珠
出土地:静岡県
年 代:縄文時代中期
所 蔵:東京国立博物館

大珠を正面から撮影した写真
大珠を右側面から撮影した写真




壁側に設置された行燈あんどん

 こちらは、上記の大型の展示ケースの金網の向こうに設置された行燈で、事展示スペースへ直行する時に見た行燈です…

 この行灯が有るおかげで、展示スペース隅がかなり明るく感じます…。

行燈が設置された位置
行燈が展示室の隅を照らしています…。
企画展示スペースへ
誘導する様に設置された行燈




『展示会Ⅱ 土偶の美と縄文の美』の備忘録③ の記事へ…(To be continued..)

 今回は、展示室の左側の壁面に展示された展示物の備忘録を残しました…。

 次回は、展示会スペースの中央の壁と左壁側の展示物の備忘録をまとめた物を残したいと思います…

←前の記事 次の記事→


※下記の写真は、次回の記事で紹介する部分の画像です。

展示スペースを、入り口から撮影した写真。
次の記事で備忘録として残すのは…
展示会スペースの中央の壁と左壁側の展示物の一部…
そこに展示されていた物を…
備忘録として残したいと思います…。

『展示会Ⅱ 土偶の美と縄文の美』の備忘録
各記事へのリンク

① ロビー~企画展示スペース付近の展示
② 企画展示スペースの展示① (現在の記事)
③ 企画展示スペースの展示②
④ 企画展示スペースの展示③
⑤ 映像展示スペースの展示①
⑥ 映像展示スペースの展示②
⑦ 映像展示スペースの展示③(完)




記事を書くのに掛かった時間
2024/10/11/金~2024/31/木

公開日
2024/10/31/木/1058

最近はただの日記になっていますが、自分自身と作りたい作品について更に突き詰めて行きたいので、この作業を暫く続けて行きたいと思います。


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るてる
最後まで読んでいただきありがとうございます。 作品製作をしているので、サポートいただけたら創作活動に関する費用にしたいと思います。