2019年の振り返り#5 シリコンバレーでのインターンで学んだこと編
どうも、たかおです。
2019年の振り返りも第5回目になりました。
もはや年が明けてしまいましたが、そんなことはお構いなく2019年を振り返っていきます。
前回は、シリコンバレーでMeetupに参加したら性格が変わった話を書きました。
今回は、シリコンバレーでのインターンを振り返っていこうと思います。
現在地はここらへんです。
①スタートアップでインターン(昨年8月~1月)
②シリコンバレー滞在(2~4月)
③Panasonic@シリコンバレー でインターン(2~4月)←ここ!
④テスラジャパンでインターン(8~11月)
⑤Rutenの創業にコミット(8月~現在)
2か月間、パナソニックのシリコンバレーオフィスでお世話になっていました。
全く使い物にならないくせに態度だけでかい僕を、働かせていただき本当に感謝しております。
人生で一番濃密な2か月間でした。
このインターンを通して学んだことは本当にたくさんあります。たくさんありすぎて、全部は書ききれないので、4つだけ書きます。
①自分以外は所与の条件
僕は、社内スタートアップのENYというチームでインターンさせていただいておりました。
まず、ENYとはなにかを説明しますね。
例えばあなたが今日、
いつも行くスーパーに行ったとします。
スーパーの飲料コーナーに行ってみたら、いつもとはラインナップが変わっていた。
そこには、いつもは置いていない、大好きなジンジャーエールが置いてあった!
だから、ちょっと幸せな気持ちになった!
でも、わざわざそんなことをSNSで友達にシェアしたりしないですよね。
そんなとき!
目の前に「いいね!」ボタンがあったら押しますよね!
こんな感じで、ENYは
既存のデバイスからは取れないような、
一人一人の感性とか価値観とか体験とか「ちょっと思ったこと」とか
そういうデータを可視化するためのツールです。
小売店や複合施設、スタジアムなどで使われています。
現場のデータを大量に収集し、わかりやすい形で提供することで、
現場の状況を把握し、
傾向を管理し、
業務を効率化するためのIoTデバイスです。
実際のデバイスは、こんな感じ↓
ちなみに!
ENYは、ラスベガスで開かれるCES 2020にブース出展するそうです!
CESに行かれる方は是非立ち寄ってみてください!
(ブースの場所:Sands Expo 2F, 42711)
ENYはまだ小さいチームで、シリコンバレーにいるメンバーは2人でした。
中村さんと小西さんです。
この2人が本当にすごかった。
社内でお金を引っ張ってくるのも、自分たちのプロダクトを育てるのも、他のスタートアップとコラボレーションするのも、全部2人。
社内・社外ですごく大変そうなことが本当にたくさんある感じでした。
新しいことをやるっていうのはそういうことだと思うんですけど。
でも、二人ともめちゃめちゃポジティブでした。
うまくいかないのを周りのせいにしたらいくらでもできるのに、二人とも本当に一切愚痴や他人の悪口を言わない。
そんな二人に、「なぜそんなポジティブなのか?」と聞いて帰ってきた返答を今でも覚えています。
「人のせいにしてても何もいいことないからね。自分以外って、変えられないから、所与の条件なんだよ。その与えられた条件のなかでいかに自分が振舞うかってことが大事だと思うんだよね。例えば、インターンでたかお君が入ってきたわけじゃん。で、たかおくんがめっちゃ仕事をサボってたとする。例えば、だよ!笑 で、そんなとき、それを愚痴ってもしょうがなくて。それは与えられた条件でしかない。その状況を受けて、自分がいかに振舞うかってことを考えるべきじゃない?変えられないものをくよくよ悩んで愚痴っていてもしょうがない」
生まれた場所や、育った環境や、社会に愚痴ばかり言っていた僕にとても刺さった言葉でした。
②大企業で働くって楽しい!
インターンをする前は、日本の大企業なんて終わっていて、保守的で古臭くて、働くなんてありえない、と思っていました。
でも、少なくとも僕の周りにいたパナソニックの大人たちは、本当に楽しそうに働いていました。
「世界を変えてやる」という強い意志を持った人たちが、
本気で最先端のことに取り組んでいました。
持っているリソースが半端ない大企業がちゃんと新しいことができたら本当に強くて。
お金も人もたくさんあって、工場ももっている大企業が、ガチンコでスタートアップと戦ったら大企業が勝つわけで。
そういう、ある意味当たり前のことに気づかされました。
僕の中で、日本の大企業に対するイメージが一新されました。
パナソニックが新しく立ち上げようとしているプロダクトが、僕は本当に大好きで。
そこで働いている人たちも大好きでした。
僕の中の「常識」が覆される経験でした。
③周りを巻き込むコミュニケーション
次は、コミュニケーションの取り方について学んだことです。
一度、業務提携の商談現場に連れて行っていただきました。
こちら側から思いっきり押して提携を勝ち取り、話がまとまったあともメールでこちら側から頻繁に連絡を取っていました。
そうすることで、忙しく引く手あまたな相手を味方にしていました。
みんな大忙しで、スピード感が半端なく、コラボレーションが起こりまくっているシリコンバレーでのビジネスのコミュニケーションはこうやってやるのだということを身をもって学びました。
毎日が戦場みたいでした。
これは、今Rutenをやっていて本当に活きている経験です。
④リーンスタートアップとデザインシンキング
次は、デザインシンキング、リーンスタートアップ等の方法論を学んだという話です。
シリコンバレーでは、たくさんのスタートアップがイノベーションを起こそうとしています。
それらのスタートアップの成功確率を高めるための方法論がスタンフォード大学を中心に研究されています。
それがデザインシンキング、リーンスタートアップ等であり、ほとんどの企業がこれらの方法論にのっとって新しいビジネスを生み出そうとしています。
それを、実際に手を動かしながら、かつメンタリングしていただきながら学ぶことができました。
この経験は本当に貴重だった!
また、スタンフォード大学でデザインシンキングの授業を受けることができたのも有益でした。
リーンスタートアップもデザインシンキングも全く知らないというとても恥ずかしい状態で渡米した僕。
そんな僕に、皆さん手取り足取り、本当に丁寧に教えていただきました。
新しいビジネスを生み出すために必要な基本的な知識を身に着けることができました。
もちろん、Rutenでもこの知識は活用していますが、
今は、体が思うように動かなくなった自分のおばあちゃんにいかに運動してもらうか、という課題をデザインシンキングで解決しようとしていたりもします。
この話も結果が出たらまた記事にしようと思っています。
以上、今回の振り返りはこれでおしまいです!
この2か月間は、永遠に僕に影響を与え続けると思います。
Rutenで迷ったときは、中村さんと小西さんならどういう意思決定をするかなあ、と考えながら進めています。
「師匠」っていう感じですね。
坂本竜馬における、勝海舟みたいな感じです。
お二人と一緒にご飯を食べに行って、おごってもらった時に言われた言葉があります。
「これは、おごりじゃなくて投資だから。たかおくんが、将来大物になって、僕たちにめっちゃ仕事くれたりするかもしれないから、先に投資しておくんだよ。たかおくんの将来に期待しているから。近い将来、何千倍にして返してね。」
これを聞いたとき、本当にうれしかった!
お世話になった二人の期待に応えるためにも、僕は僕の人生を頑張らないといけないと思っています。
さて、次回は、スタンフォード大学に感動した話について書くつもりです。
すぐ書きます!
ではでは!
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(続き)
あなたがサポートしてくれると、僕の怠惰な生活が少しだけ改善するかもしれません(保証はできませません)