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yoshi_nobori01
専門職だって辞めたい
先に言っておくと、これは自慢話では決してない。むしろ今現在私の胸にくすぶるコンプレックスについてだ。
ある人に自分の職業を明かすと「へぇ!じゃあ一生ものの仕事だね!」といった返答を受け取った。別の人からは「これで食いっぱぐれることはないね!」「今の会社を辞めてもすぐに次の就職先が見つかるよ」と言われた。
これを聞くたび、内心冷や汗をかく。実際顔に苦笑いを浮かべていたかもしれない。もしも私がそれらの言葉に対して「いや、いずれこの職を手放すつもりなんです」と言ったらどんな顔をされるのだろう。
近しい間柄の人ほど「もったいないよ!せっかく今まで頑張ってきたんだから!」と引き止めてくれるかもしれない。けれど、彼女たちは知らないのだ、私がこの職によって日々耐えがたい苦痛を感じていることを。
専門職に付くと、これまでかけてきたお金、時間、そして労力のもとを取らなければいけないといった心理が働く上に周囲からもそれを望まれることが多々ある。私も決して安くない学費を支払ってくれた両親に感謝はしている。でも、でも、でも。
理想と現実は違った。自分で現状を良くしようにも限界がある。辞めたい。この先もこの苦痛が続くなんて、まっぴらごめんだ。
物分かりの悪い子供でごめんなさい。