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mmm_jounal
現役薬剤師が薬局における調剤業務を紹介する
今月は自主企画として、「薬剤師」をテーマにnoteをつづっている(度々脱線しているが)。中でも本日は「薬局における調剤業務」をご紹介する。
先日のnote(リンク先)で取り上げた通り、調剤業務とは実際にお薬を用意する過程を指す。そのいくつかの具体的な内容を解説させていただく。
【ピッキング】
難易度:★〜★★★
薬を薬局内の棚や引き出しから取り出す。おそらく多くの方が「調剤業務」と聞いて真っ先に思い浮かぶのがこれだろう。用意しなければいけない錠剤の数が奇数だとより手間が発生する。
【半錠】
難易度:★★〜★★★
処方箋に1回あたり0.5錠と記載されていた場合、錠剤を半分に割らなければいけない。錠剤に元々筋が入っているデザインだと楽。
【液剤】
難易度:★★〜★★★
お子さん用のシロップ剤を用意する場合が多い。こぼさないように容器へ注ぐのが難しい(え?私だけ?)
【粉薬】
難易度:★★〜★★★★
比計算がつきもの(あんまり得意じゃない)。1回あたりの量が少ない場合、かさ増しのため乳糖を加える。
【混合】
難易度:★★★〜★★★★
2種類の軟膏もしくはクリームを混ぜ合わせる。ミキサーがなければ、板とヘラを使って手動で行う。
【一包化】
難易度:★★★〜★★★★★
患者様ごとに錠剤の組み合わせをカスタマイズする。多くの時間と労力を割かなければいけないが故に、失敗するとダメージが大きい。
難易度が高いほど用意に時間がかかる。これらを把握した上でもう一度、あなたの手元にある処方箋を眺めてみてほしい。