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大好きな人との別れを突然知らされた
大好きな上司が来月から昇進に伴い、別の部署に異動する。
これを耳にした途端心臓が凍りついた。そして気がついたら目から涙が溢れていた。仕事中なのに、お客様だっていらっしゃるのに。でも止められなかった。かろうじて声を抑えられたが、できることならその場で声をあげて泣きたかった。それほど私にとってはショックなニュースだった。
その方は特に慕っていた上司のうちの1人だった。物腰が柔らかくいつだって懇切丁寧に指導してくださった。私がミスを犯しても責め立てることはなく、すぐにフォローしてくださった(もちろん反省はしている)。よくご自身で購入された新作のお菓子を後輩に分けてくださった。
誰もが理想とする上司を体現したような方だった。辞めたいと日々思っているこの仕事だってこの方がいたから踏ん張れた。疲弊した心の拠り所だった。それなのに。どうして、こんな突然。心の準備をするには短すぎる。
生まれて初めて妬み以外の感情で他人の昇進を喜べなかった。これが全部夢だったらいいのに。