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天才な妹のお話

妹の話をしよう。

4歳下の彼女は現在大学に通っている。彼女は基本的に単独行動を好むものの友人がいないわけではない。むしろ自ら進んで単独行動を取る彼女の姿に惹かれ、彼女の後をついて回る方もいるくらいだ(彼女は金魚のフンと毛嫌いするが)。私が愚痴をこぼすと彼女は(良い意味で)冷たい目で「よく他人にそんな関心が持てるね」と言う。

それから彼女はセンスが抜群に良い。ここでいうセンスとはファッション、スポーツ、そしてものまねにおけるものだ。彼女は私と違い大学入学当初から垢抜けており、スポーツに関しては私が大の苦手とする球技を楽々こなす。

また彼女のものまねは目にしたもの、耳にしたものの特徴を瞬時に捉え、それを高い精度で再現する。彼女は幼少期の頃ダンス教室に通うことを希望し、私もそうすべきだと思った(母は許さなかったが)。

そんな彼女の芝生は私にとってもちろん青々としている。それでもライバル視は特にしていない。むしろいつか彼女とお仕事がしたい、そう思っている。

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