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「天命の中に人事を尽くす」を読んで

こんにちは、くぎです。

タワーになっている積ん読本の一つに、「二宮翁夜話」があります。
この本は、二宮尊徳の説いた教えを弟子の福往正兄さんが書いた本の現代語訳です。

短い話が、たくさん書いてあって、なんとなく興味が湧いた話をちびちび読んでいます。

わからない話、腹落ちしない話もあるのですが、よんでいると背中が伸びる思いです。

「天命の中に人事を尽くす」

少し読んだ中でも、なるほどと最近腹落ちしたのがこの「天命の中に人事を尽くす」の部分です。

(省略)
たとえば伊勢参りをする者が、東京から伊勢までまず百里として、旅費十円を持っているとすれば、往復二十日として一日五十銭にあたる。これがすなわち天命だ。だのに、一日六十銭ずつ使えば、二日の不足が生ずる。反対に四十銭ずつ使えば二円のあまりが生ずる。これが人事をもって天命を収縮することができるという道理のたとえだ。
(省略)

二宮翁夜話 P86

なんとなく、天命って決められたことで、決められたものとか起きるべきことと思っていました。

天命って、抗うことができなくて、決まっているものってイメージです。

天命があるのだったら、しょうが無いとか、後は天命を待つのみとか。

言い方変えると、「運がなかった〜」って僕は言いがちです。

天命と、人事との関係性がわかった。

天命って、天の道理で、人事をもって、その収縮ができる。

その収縮っていうのが、いいなーって思いました。天命があるから大丈夫ってわけでもなくて、努力・工夫をすることでチャンスが広がるし、怠るとチャンスが遠のく。

天命も人事も大事。

今今につながる。

今目の前にあることに集中して、自分のするべきこと、目指すことに進んでいくことで、「天命の中に人事を尽くす」に近づけるんだろうなーと思いました。

そんな気付きが得られました。

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