昔話「おばあちゃんと牡蠣みたいな鳥」
むかしむかし ある所沢(ところざわ)
由々しきおじいさんがいました
由々しきすぎるおじいさんは、近所のこどもの集まりに参加しては
アシックスの靴を履いた子供に対して、
ためらうことなくダイブしていました
このままではいけないと思った灼熱クソじじいは、
由々しきおじいさんの家に家電量販店を開店しました
家に入った瞬間にセールスが始まり、家にあるものはすべて商品に。
由々しきおじいさんはすごくチャンスな気持ちになり、
ドラいもんの高画質待ち受け画像が入ったUSB以外
ぜんぶ捨てることにしました
そんな家電量販店に、オオカミがやってきました
ドラいもんは聞きました
「おばあさんおばあさん、どうしておばあさんの手にはアーバンリサーチの指輪がついているの?」
オオカミは答えました
「新卒一年目でも一応手が届く価格帯だからだよ」
その言葉にインスパイアを受けたドラいもんは
ポケットに手を突っ込みました
しかし、ただポケットに手を突っ込んだだけだったみたいで、
多少スタイリッシュになっただけでした
逆にオオカミは聞きました
「ドラいもんドラいもん、どうしてドラいもんの口はそんなに大きいの..?」
ドラいもんはニヤリと笑いながら言いました
「お ま え が な ~!!!」
オオカミは必死に逃げるも、ドラいもんはすぐ近くまで来ていました。
焦ったオオカミは近くの人に助けを求めましたが、
近くの人はこう言いました。
「今ならこの電子レンジふたつにもうひとつ、
電子レンジをおつけします!」
ぜんぜんいらねえのに、時すでに遅し。
そう、ここは家電量販店だったのです。
オオカミは仕方なく電子レンジを三つ購入、
動く三菱のロゴみたいになりながら家に帰りました。
「ただいま~ 帰ったよ。誰かいないのか?」
すると、奥から声が聞こえました。
「今ならこの電子レンジふたつにもうひとつ、電子レンジを..」
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