お店のおばちゃん
時々行くうどん屋がある。
そこは土間に古い机があり、座敷もある。
おでんをお皿に取って、座敷に上がる。
しばらくすると、おばちゃんが注文を聞きに来てくれる。
その時に、年季の入った小さいやかんを持ってきてくれる。
中には温かいお茶が入っている。
湯呑み茶碗でお茶をすすりながら、おでんをつまむ。
普段、座敷で過ごすことがなくなったので、じんわり和む。
うどんが来る頃には、おでんは平らげてしまってもうない。
そして、うどんを味わって、また最後にお茶を飲む。
たまに、おにぎりを頼むときもある。
お店のおばちゃんは頼もしい。
ついつい、子どもの気分に戻る。
そんな体験も込みで、うどんを食べに行く。