ゲーム紹介『Final Fantasy XV』
こんにちは、るしあんです。
自主的に何かを習慣化していくという事は「自分ルール」を設け、それを絶対として順守するからこそ誰に強制されるわけでもなくそれを習慣化させていく事が出来るのです。つまりその「自分ルール」を最初に決める事、それを確実にこなしていく事が習慣化には大事なのです。
それを怠った事例というのが、このブログですね。一度自分ルールを破ってしまうとその後はズルズルと人間は怠けていってしまうのです。
さて、切り替えまして今回は直近のあるゲームの紹介をしたいと思います。SNS等で私を既に知ってくださっている人はもうご存じかとは思うのですが私はSQUARE ENIX作品、特にFinal Fantasyシリーズのファンで、ゲームによく触れるようになってからシリーズの中のナンバリングタイトルを何本か遊んできました。
今回はそのナンバリングタイトルの中でも私がシリーズを好きになったきっかけでもある『Final Fantasy XV』についてです。
今となってはFFシリーズの中で黒歴史的な扱いをされたり、一部シーンがネットミームにされたりもしているタイトルではあるのですが、私の中では本当にお気に入りの作品でもあるので是非この記事を読んで興味を持って頂けたら幸いです。
Final Fantasy XVとは
Final Fantasy XVはSQUARE ENIXから2016年11月29日に発売されたFinal Fantasyシリーズの第十五作目に当たる作品です。イオスと呼ばれる惑星を舞台にルシス王国の王子ノクティスが臣下であり親友のグラディオス、イグニス、プロンプトと共に世界を旅していく中で王として、一人の男として成長していく物語となっています。
ゲームの冒頭、停戦協定の調印の数日前に、和平の印として帝国属州の令嬢であり、「神凪」と呼ばれるルナフレーナとの結婚式に調印するべく王都を発つ所から始まります。その当時のノクティスは父でありルシス王国の現国王であるレギスに甘く育てられた上、外の世界を知らなかったため非常に奔放な性格で所々傲慢な面も見受けられました。そんな王子ノクティスのお連れとしてグラディオスとイグニス、プロンプトも彼に手を焼きつつも共に目的の地へ向かうのでした。
4人の友情
RPGという都合上はメインとなる巨悪の存在に主人公一行が立ち向かい、打倒する事が話の軸になるのですが、その中でも今回は主人公であるノクティスの「敵を打ち破る強さ」としての成長ではなく、「一人の人としての成長」に着目したいと思います。
前述のように物語の最初は消して王子としても人としてもまだ未熟な点を多く残し、一行全体としても結婚式に向かう旅路と言う事もあり比較的楽観的な雰囲気が流れていました。
しかし、その旅の道中、世界を震撼させるような事件が起こり一夜にしてノクティスは自分の未熟さや弱さ故、大事な人を失い友人にも生涯に残る様な怪我を負わせてしまいました。勿論一番の元凶はそれらを起こした敵ではあるものの、彼らを守れなかった責任や大切な存在を失った事による喪失感にノクティスはうちひしがれてしまいます。
その結果一時は一行の思いがバラバラになってしまう事もありましたが、お互いの思いをぶつけ合いそれにより再び絆を確かなものとするのでした。
彼らはいくら王族とその臣下だとしても、中身は全員20歳前半で国の宿命や使命を背負うにはあまりに若いです。だからこそ道中では相手の心境をあまり考えずに自分の心中を相手にぶつけてしまい、それが原因で上記のような諍いが起きる事がありました。プレイヤーの中にはそういった描写を不快に感じてしまう人もいるのかもしれませんが、私としては年齢が登場人物と比較的近い事もありそういったシーンがとてもリアリティがあり共感できる点が多々あったのでこういった描写を入れたのはとても良かったと感じています。そしてそういった描写があったからこそ、物語が終盤に近付くにつれて一行の絆がより固いものなっていく様子には感じるものがありました。
私は物語においてはよくラブストーリーを好みますが、それと同じくらいに男の友情を描くストーリーが好きです。本作は確かに主人公とルナフレーナの愛の物語の側面も確かにあるものの、ゲームを通して4人が日々を共にしていくため私には友情物語としての側面をより前面に押し出した話作りになっているなと感じています。
このように本作は全体を通して彼らが時にぶつかりながらも王子は真の王として、臣下は国の最後の王となる友に相応しい誇り高い臣下として成長していく様を描いています。この描写はどこか青春を思わせるような爽やかさと若さ故のほろ苦さを感じさせ、そして最後の惜別の悲しさを助長させているのではないでしょうか。
※以下ネタバレを含みます、ご注意ください。
だからこそ、ラストの10年ぶりに4人で焚火を囲みキャンプをするシーンにも彼らの流す涙それぞれに思いを馳せる事が出来るのだと思います。
また、ノクティスが最後単身でルシス家の宿命を絶つべく最後の戦いに向かう場面でこれまでの旅路で撮ってきた写真を一枚選び持っていくという演出があります。この演出はプレイヤーが何気なく記念にと撮ってきた写真を最後の最後に見返し、死へと向かうお供として一枚として選ぶ事が出来ます、これによりプレイヤーもノクティスとして実際に旅をしてきたように感じさせそれまでのプレイ時間として数十時間、ゲーム内で十数年の彼らとの思い出を想起させ涙を禁じえませんでした。
また私は先程通常メインのような事を述べましたが、ラブストーリーとして見てもとても味のあるものだと思います。先述の焚火のシーンの後、物語の舞台となりノクティスの犠牲の元に平和が訪れたイオスの風景が描かれた後に無事生還し王となったノクティスとルナフレーナが王座にて寄り添い合い、それが新しいタイトルロゴになる演出には非常に驚かされました。
最後に
始めに書いたように本タイトルは世間的な評価は消していいとは言えません。その上シナリオは知らないがネットミームとしてなら知っているというような人も多くいると思います。確かに中盤以降の一直線のシナリオや、本編だけでは説明不足な点が多々あると言った要素があるのは事実です。
今回はそういった世間の評価でこのゲームに触れてこなかった方々に少しでもこの作品の良さを知ってもらいたく極力直接的なネタバレは避けて紹介してきました。もしこの記事を読んでみてこの作品に少しでも興味を持って頂けたら幸いです。
また、この作品の悪い点として挙げられる説明不足感については、そういった本編で語られなかった部分を実際にプレイし、世界観を知った上で自分なりに解釈し想像する事も、楽しみ方の一つなのではないでしょうか。
それでは次の機会にお会いしましょう
るしあん
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