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自分のわくわくとした好奇心のためだけの時間

お笑い芸人、ロッチのコカドさんの記事がとても良かった。


要約すると、いまミシンにハマっていて、いろんなものを作っている、という記事なのですが、私の今思う人生の理想そのものだった。 

記事の中で好きだった点は以下。

・独学でやっていて、服を自分で分解したり、教本のパターンを自分の希望を加えて切ったり貼ったりアレンジして作っているところ
・繊維街や小さい生地屋さんに気に入る生地がないか探しに行って、デッドストックが置いてあるところをたまらんと言ってるところ
・小さいメジャーを持って服屋さんを巡回したり縫製の工夫が気になったら店員さんに話しかけたりしてるところ
・ミシンを買ってすぐの時に、とりあえず30枚くらい意味もなくダダダって縫い始めて、ビビビと来ちゃったところ、そして小さいバッグ作って感動するところ
・「作らなあかん」と思いたくないからミシンを商売にはしないところ
・今後作りたいものを聞かれたら楽しい次なる野望がでてくるところ


つまり、ほぼ全部でした笑

大人になって、誰にも気兼ねることなく、時間をかけて自由に好きにやって、自分の好きなものを作るなんて、なんて楽しそうなんだろう。(しかも、仕事は仕事で疎かにせず、しっかり稼ぎながら。)

私もこういう人生にしたい、うらやましい、と、この記事を読んで思った。



同じことを、森博嗣さんも「お金の減らし方」の中で書いていた。

「ものを作ることが楽しいし、その一つ一つの作業が面白い。自分で考え、自分で試し、上手くいったときには、自分が褒めてくれる。

人に褒めてもらうよりも、自分で自分を褒めること、褒めてもらうことは、はるかに嬉しい。なにしろ、自分は、自分の本当の気持ちがわかるし、本当の苦労もわかっている。誤解というものがない。素直だし、ストレートなのだ。

逆に、どうして人に褒められたい、人に認められたいと考えるのだろう、と不思議になるほどである。」

森博嗣「お金の減らし方」p103

またこうも書いてらした。

「満足というのは、いわば好奇心を満たすことでもある。知りたいことを知る。手に取りたいものに触れる。新しいことを試してみる。思い描いたとおりかどうか確かめてみる。子供はなんでも自分でやりたがる。それが人間の本来の性質、本来の生き方なのである。」

森博嗣「お金の減らし方」p236


お金も他人も関わらず、自分のわくわくとした好奇心のためだけの時間を大人になっても過ごせたら、なんて幸せなことなんだろう。


そういうわくわくに出会えて、一人でコツコツと楽しむことができたら、それはお金を無為に消費することや、他人と比べたり、マウントをとるような発想が消し飛ぶような、じわじわとした楽しさや満足の深みがあるんじゃないかと思う。


そして、多分この自分にとってのわくわくに出会えることは、一部の特別な人が手に入れられる幸せではなく、探していけばみんなが手に入れられるはずの幸せなんじゃないかという気がする。


そういうものに、出会えたらいいなと思う。

少なくとも私の場合は本を読むことは、誰にも縛られず他者の評価も受けない、お金もとくに得られない楽しみになっており、このわくわくになっていると思う。

願わくは、今書いているnoteも、そんなものになったらいいなあ。

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