おばちゃん介護士の「圧」
美容師を退職し、未経験から介護職を初めて早3ヶ月。
介護という仕事はとても奥が深く楽しく、もっと早くから始めていれば良かったと思うほど。
「介護って大変でしょ?」って聞かれることも多いけど、私が介護職で大変だと思うのは、日々の業務ではなく
”人間関係”
日々の業務は学びも多いし、利用者さんとのコミュニケーションから情報収集し、言動から観察することも楽しい。
職員の人手不足はきっとどこも同じだろうし、いかに業務を円滑に進め、日々どう楽しむかを考えている。
そんな中、新たに入社してきてくれる人も多々いる。
施設自体も新しく、職員も経験者から未経験者様々な人たちで、どうしたら働きやすくなるか日々みんなで考えている。
いろんなアイデアを出しやすい職場だ。
つい最近入社してきた派遣のおばちゃん介護士。
さぞかし経験豊富で、知識も豊かであるのだろう。
日々、あぁでもない、こうでもないと日々のうっぷんを口に出しながら業務にあたっている。
経験浅い私はそのおばちゃんの圧に押されまくっている日々。
はい。疲れる。
「そんなこともしらないの!?」くらいな勢いだ。
今いるメンバーでよりよくしていこうと日々積み上げていっている段階なのに、おばちゃんの口から出てくるのは否定が多い。
私がいるたった3ヶ月でも、いろんなことを話し合い、試してみたり、改善してみたりやっている。
リーダーがよく言う
「介護にBESTはありません。BETTERを一緒に見つけていきましょう。」
日々模索している中、否定旋風を巻き起こす職員が現れるとパワーを吸い取られてしまう。
言いたいことを言い散らかしているおばちゃんは、さぞかしスッキリしているだろうが、聞いているこちらは魂を吸い取られる勢いで疲弊する。
なんて「圧」だ。
新しい環境に入った時、まずはそこのやり方を飲み込んで試してみてほしい。
それから意見するなり、提案するなり、改善策はたくさんある。
自分の経験だけを押し付けるのではなく、歩幅を合わせるのもとても大切だと思う。
変なプライドは一度置いておいて。
どんなに経験があっても、新しい職場では新人なのだから。
自分がどんなに経験を積み、ベテランと言われるようになったとしても、人の話を柔軟に聞き入れる人間でいたいと心から思う今日この頃。