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義父はもう私たちが見えていない、私たちの後ろのはるか向こうにの水平線を見ているような目になりました。そして日に日に意思疎通はなくなり、ただ体があるだけになっていきました。
さて義父の転院先探しは振り出しにもどり
病院のソーシャルワーカーさんに
継続的な医療行為(胃ろう)ができる「療養病棟」を探してもらいました。
紹介されたのは
老人保健施設(老健)2軒
精神病院1軒
療養病院2軒 でした。
今考えると、自分たちが「紹介された所から選んで決められる」なんて
思っていたのはちょっとおこがましかったですね。
最終的に受け入れOKをもらえた病院は、
内科、循環器内科、リハビリテーション科のある90床の病院でした。
そこそこ大きい病院ですが、水を打ったように静かでした。
なんせほとんど寝たきりの人ばかりでしたから。
なんとか転院できた頃には、
もう義父は自分が移動したこともわからないようでした。