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父の入院も思いのほか長引いて、ヘンテコ発言にいちいち動揺して負ける母。そんなに正面対決してたらダメじゃん!と思いつつ、無駄なケンカを避けるためこっそり思うだけの私だった。
さて前回、
父のヘンテコせん妄発言にいちいち
「三途の川を〜!」
と動揺する母を描きましたが
皆さんにとって三途の川ってどんなかんじでしょうか?
ウチの母が想像する風景が
川を白い和服を着た父が
しずしずと歩いて川を渡っていて
向こう岸に亡くなった親族とか
ずっと前のに亡くなった同級生の山川さんが
おいでおいでしている想像に違いなく
何の証拠があってそんな風景に決めてるんだ!?
どうせ大昔テレビで見た
三途の川を渡りました談の
再現フィルムか何かだろ!
とつい反感を覚えてしまいました。
その日父のお見舞いから帰る車の中で、
ふと父が泳ぎに関することを話していたことを思い出しまし
た。それは学生の頃
「お父さんって泳げるの?」
と聞いた時でしたが
「お父さんは学生の頃海で溺れて、漁船に助けても
らったんだ。
死ぬかと思ったから、もうそれから泳ぐのやめた。」
という父の豪快なピンチ話でした。
「漁船!?」
「そんな沖まで行くか普通? 命知らずにもほどがある!」
と呆れたものでしたが、このたびの「三途の川」が結びついて
お父さんの三途の川はこんな感じだと思いました。
川幅が違うんですよ!母のイメージとは。
アマゾンの河口くらいの川幅で泳いでいて、昔
「死ぬかと思ったから、もうそれから泳ぐのやめた。」
と言っていたから浮き輪でもしているに違いなく
船に助けられてこっちの世に救助されたて戻ってきたのだと思いました。
お母さん!いちいち辛気臭い再現フィルム的な発想はやめてくれ!
と言うとまた喧嘩になるので心の中でつぶやいていました。