看護師の責任とは何か。
日々の仕事の中で「責任の所在」「誰の責任なのか」
と言う言葉をよく聞く。
それは、患者に携わる限り、責任ある行動をとる事で患者に不利益になるような事になってはならないとことである。つまり患者を守る目的のためだ。
だがしかし、いつの間にか「誰が責任なのか」を追及するあまり、
「自分が責任でなければ安心だ」「あの人の責任だから自分には関係ない」と責任の所在ばかりに気を取られ、被害を被った患者の心配はどこかに消えてしまう。
どのように責任を取ればよいのか、責任に対する処分はどれぐらいの物なのか。そんなことばかり考えてしまうのである。
今一度考え直さなければならないと思う。責任の所在は何のために明らかにする必要があるのか。
自分自身を守るため。それも間違っていないが、それで完結ではない。
看護師は患者を不利益にしてしまう行動を容易に取れてしまうため、患者にとって良い行動をとる必要があるため責任ある行動が求められていたはずだ。
つまり責任とは、行動を起こす前に自分自身で堅く決心するものであって、事象が起きた後に誰が責任者なのかと問われるものではないと言うこと。
いつの間にか、責任者を設けることでリスク回避の手段として扱われているのが現状だ。
患者の本心はたぶんこうだ。
誰の責任なんてどうでもいいから、早くどうにかしてくれ
今一度「患者目線」とは何かを考え直す良い機会なのかもしれない。
なんて頭の中で考えながら自分を戒めている。頑張れ俺。