犬と散歩中に出会った、見知らぬ 『おばあさま』 との立ち話で 「年金生活」 を学ぶ…
- おしゃべり好きな『おばあさま』-
我が家には13歳と11歳の2匹の犬がいます。かなり仲が悪いため、別々でのお散歩…
13歳になるおじいちゃん犬とゆっくりのんびり……
咲いていた花の名前が分からず、写真を撮りながら眺めていると……小柄な可愛らしいおばあさまが話しかけてきました。
「この花、なんていう花かしら! 珍しい花ね❤︎」
花名『フェイジョア』
花名『ハクチョウゲ(白丁花)』
私の住むマンションには珍しい花が多く植栽されており、周辺には老人ホームや公営のアパートがあるためか、散歩中のお年寄りが立ち止まり眺めているのをよく見かけます。
**花名『ソヨゴ(冬青)』
**
犬の散歩中でしたが、しばらくの間、見知らぬおばあさまと花見をしながら「おしゃべり」をすることに……(というよりは、おばあさまの話を聞いていたという方が正しいかも)
「5分ほど歩いた先にあるスーパーへの買い物にも、足が不自由なために時間がかかり大変だ!」という話から「住んでいるアパートの住人の話」「ご家族の話」「持病」「年金の額」……
短時間の間に盛り沢山の内容を一方的に話してくれました。
そう、「一方的」に。
私の方から質問はせず、相槌を打ちながら話を聞くことに…
− 「 デイサービス・訪問診療・人工透析」の日々−
病気を抱えてしまうと年金だけで生活するのはつくづく大変であると、おばあさまの話からも分かります。
ご主人との年金は併せて月約19万。そこから家賃・光熱費、食費、消耗品、医療費等が支払われ、手元にはほとんど残らないようです。
特に、医療費は年金の半分を占めるとのこと。
足の不自由なご主人は車椅子のため、送迎によりデイサービスでの入浴ケア。おばあさま自身も足が悪く歩行に時間がかかり、近所の病院の送迎にて2日おきの人工透析。月に数回、それぞれが訪問診療にて内科と整形外科を受診しているそうです。
やはり医療費1割負担での年金半分はかかり過ぎですね。ちょっと大げさかなと感じたのですが、見せてくれた領収書には1万円以上の金額が❗️
訪問診療は通常の診療費よりも高額になるため、月の上限額が決まっています。また、人工透析は公的助成制度が確立しており、自己負担額の上限は月1万円です。
これらの費用以外に、薬代・オムツ代や病院までの送迎料・・・など細かい料金が積み重なり、半分までとはいかないまでも、5、6万円くらいはかかっているのではないのでしょうか。
− 年金の平均受給額 −
厚生労働省が公開している報告書「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の1人あたりの平均受給額は月5万5千円、厚生年金は14万7千円となっています。( 国民年金の保険料満額納付(40年間)をした人は約6万5千円 )
厚生年金は加入期間や報酬額により、支給される額には差があります。
毎年、ご自身の誕生日を過ぎた頃に届く『ねんきん定期便』には、今までの納付額や受給できる年金の見込み額が記載されていますのでご確認ください♪
因みに、「夫:厚生年金」+「妻:国民年金」の受給額の平均は月約22万円だそうです。
可処分所得(所得から税金、社会保険料を差し引いた手取り)が約19万円になるので、おばあさまご夫婦は平均的な年金を受給されているようですね。
−老後に必要な生活費は −
老後に必要と考えられる最低日常生活費は、月約22万円と言われています。
レジャーを楽しんだり、お孫さんのお小遣いなどゆとりある生活を望む場合は、この金額に必要な金額がプラスされるので、やはりお金は無いよりあった方が気持ちも楽になりますね♪
また、「おひとり様の老後」の場合、約14万円の生活費が必要と言われていますが、どちらも『持ち家』があることが前提です。
- 『おひとり様の老後』-
「おひとり様の老後」を迎える予定の私は、将来、マンションが老朽化した場合の負担金のことや病気になったときのことなどを考える時があります。
また、大学生の息子の学費もあと1年半払い続けなくてはならず、まだまだお金を多く必要としており、時々寝つけないくらい思い悩むことも(これは、更年期による鬱に近い症状ですね)。
おばあさまとの会話はとても貴重で、あらためて『終活』を考えることの大切さを思い知らされました。
-⚠️ご注意下さい!-
おばあさまは、ご自身の通院とご主人の介護、そして、ご近所の同じくらいの年齢の方が亡くなっていくことが日々繰り返されることに寂しさを感ています。
人ごとではないですね…
そのせいもあり、見ず知らずの私に私生活をお話されています。
これは大変危険です。
が、高齢になるとこのようなことが危険であるとの判断が鈍ります。「オレオレ詐欺」による被害と同じで、頭の中が「自分だけの世界」になってしまうようです。
そのため、他人の助言には耳を傾けられなくなります。
お話が深くりそうな感じを受け、やんわりとその場を離れることに。
わたし自身も「気をつけねば」と感じた出来事でした。
−『金は足なくして走る』−
お金には足はついていないのに、まるで足でもあるかのように人から人へと渡っていく。つまり、「 お金はあっという間に無くなってしまうもの 」の例えです。
この先も新型コロナにより不安定な生活が続き、ますます将来の不安を抱えることとなりますが、できるだけ前向きに、健康でいられるための努力をしていきたいですね⑅︎◡̈︎*
健康であることは『最高の財産』です。
養生しながら、日々丁寧に暮らしていけたらなぁ……
růže
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