ハイキュー!!から追憶する私
今回は少し趣向を変えて、趣味(?)の話。
少し前になりますが、2月16日にハイキュー!!の映画を観てきました。公開日の1番早い時間に映画を観にいくのは生まれて初めての体験。
私が「ハイキュー!!」という作品と出会ったのは、大学生になってからです。(なので新参者もいいところです)
元々、少年漫画を読むことが趣味なので、作品の存在はもちろん知っていましたが、普段はファンタジー・バトル…みたいな系統の作品ばかり読むので手を出すには至っていなかったのです。
大学生になって、少し時間が出来たので今まで読んだことがなくて、出来れば既に完結していて、面白い漫画を一気に読みたい!!!ということで、読み始めたところあっという間に作品の虜になり、そしてあっという間に読み切ってしまいました。
読んでみて第一に頭に浮かんだのは、自分の過去のことです。バレーボール部ではないけれど、私も運動部に所属していたのでその時のことと重なるシーンが多かったのです。
ハイキュー!!は、バレー選手としては身長が低いけれど、自分なりの武器で戦うという日向翔陽が主人公の1人なので、「身長」というテーマが度々扱われます。
ここで自分が部活をしていた時のことを思い出しました。私は、日向とは反対に、スポーツをするのに比較的有利と思われる身長ですが、私自身もまた「身長」に苦しめられたプレーヤーのうちの1人でした。
なぜなら、その「身長」が一気に伸びる期間と、運動部で熱心にスポーツに打ち込む期間が重なってしまったためです。
成長痛で日々、膝やあちこちが痛いし、筋肉の成長も追いつかないから踏ん張りたくても力が入らない…
有利になるはずの身長は得たはずなのに、頑張りたいのに、身体が追いつかずもどかしい思いをして過ごしたのを覚えています。
状況やプレーするスポーツも違う、悩む方向も真逆なようだけど、スポーツをする上で同じ「身長」という障壁にあたる日向の姿から、自分の姿を見た気がします。
そして、そんなもどかしくて悔しい思いをしている過去の私にかけてあげたい言葉もこの作品の中で出会いました。
「楽していこうぜ」
ただでさえ、心配性の緊張しいな性格な上に、もっと上手くならなくてはという焦りとそれに逆らうかのように思い通りにならない身体…
試合どころか練習の時点で、常に私は何かと力が入りすぎていたと思います。
これも作品中の言葉を借りるとすれば、私は少し「たかが部活」「失敗しても死なない」くらいの気持ちを持つとよかっただろうと今では思います。
苦しんでいるあの頃の私に、この言葉を知った今の私から伝えてあげたい。もう少し「楽していこうぜ」と。
そんな感じで、ハイキュー!!から自分の過去を考えるきっかけを多大に頂いた訳ですが、これは何も私だけに限った話ではないと思います。
同じように運動部に入って汗を流した経験のある人、スポーツをしたことがなくても何かに対してもがいて頑張った経験のある人は、きっと作品の中に自分の影を見るのではないかと思います。
本でも漫画でも映画でも、偶然にも出会った作品に、深く考えさせられることはとても幸運なことだと改めて感じます。
最後に…
もし、ハイキュー!!を読んだことがなくて、今回の私文章を読んで少しでも気になった方はぜひ読んでみてほしいです。きっと、あなたにとっても、良い作品の1つになるのではないかと思います。