【世界の形】マゼランの世界一周、について
マゼランの世界一周の話を知っている人は多いと思います。
結局、マゼランは、フィリピンで命を落とし、スペインを出港していた時には5隻もあった船団が、たった1隻のみになって帰還した、というお話です。
このお話は、世界は丸い、という事の証明になった、という話につながるのですが。よくよく見てみるとおかしな気がしてきます。
この5隻は、太平洋横断という大偉業を成し遂げたのですが、なんと無寄港航海だったそうです。3か月の航海で、食べ物も水もくさり、飢餓と壊血病とに悩み、という恐ろしい航海だったそうです。
普通、1500年頃の船は、数週間に1度は陸地により、新鮮な水を川等で補充して航海を続けるのだそうです。食べ物も腐りにくい固いビスケットと塩漬け肉と、水の腐敗をごまかしたりするお酒を持ってのるそうです。
つまり、出発前に大量の仕入れや準備が必要になるわけです。
当時の船員は、だいたい一日あたり約1ポンド(約0.45キログラム)のビスケットと、約0.5ポンド(約0.23キログラム)の塩肉を消費していたそうです。
この太平洋横断、無寄港航行の偉業の為には、それを3か月、出発時点では270人だったそうなので、270人分が必要になります。
つまり、10,935キロ(10トン)のビスケットと5,589キロ(5.5トン)の塩漬け肉の準備が必要になるわけです。
船は5隻もあって、マゼランが乗っていた旗艦は110トンのトリダード号なので、積み込むことはできるでしょう。それで、3か月も頑張れたのだ、と思うのですが。
彼らはどこで、これらを購入したのでしょう?
それが一つ目の疑問です。
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