Relieved sigh
嘘みたいな日々を今放て
花の香りを言葉になおすならばこんな具合か
帰る間もなく 休む間もなく
あなたがあなたであることを許そうとしない
そんな風を 風に乗って重たく笑う蜃気楼を
あなたはいくつも識っている
古い風を振り払え 新しい風の香りを追え
その匂いだ 今香った 何度惑えど消えることはない
ぜんぶ ぜんぶその胸に 胸の奥に
その向こうからも吹いてること 知っているか 覚えているか
今朝大根の葉が落ちた 春に溶けて真っ逆さまに
心臓を通る赤い血も 氷河を割ったその熱も
今も世界を揺らしては 風になって
あなたに 彼方に 吹き続けている
追え
繋がった日はグラスを交わそう
土の上にて☻