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懐かしい自販機


 
 小さな頃、わたしは自販機という存在が好きで、とても興味があった。

特に、とある場所にあったジュースの自販機。

その自販機は缶やペットボトルで出てくるわけではなくて、コップに入って出てくるものだった。
それがなんだか特別感を感じて、楽しくて時々「買っていいよ」と祖母に言われて買わせてもらうことがとても嬉しかった。



 なぜ、このことを思い出したかというと、今、お気に入りの《はいじぃ迷作劇場》

で、最新のラーメン自販機を観たからだ。



☆☆☆



 
 ラーメンの自販機は楽しい思い出がある。

 あれはジュースの自販機よりもっと小さかった頃だったのかもしれない。
大好きなレストランに行った後に、そのラーメン自販機というものをはじめて目にした。


なぜレストランの駐車場にラーメンの自販機があるのかはわからないけれど☺️
わたしの好奇心は〝これは一体?!〟と、とにかく気になって気になって仕方なかった!!

一緒に行った同じ歳くらいの何人かも、おそらく気になってしょうがなかったのだと思う。

どうやってここからラーメンが出てくるのか?
なんで自販機でラーメンが売っているのか?


大通りに面したその駐車場は、小さかった私たちにはとても広く感じたと思う。
そして、その大通りはひっきりなしに車が右に左に走っている。

ちょっと大きな声で話さないと聞こえないくらい、とても賑やかな場所。

それだけでも非日常の光景が面白く、好奇心がくすぐられる。

空を見ればもうすっかり暗い。
でも、目線を変えれば、眩いばかりの光が目に飛び込んでくる。


そして、この謎の自販機。
わたしたちはその自販機を囲むように見つめて、見慣れたジュースの自販機にはない部分を見つけてしまった。

誰かがそれを開けた。

いいの?買わないのに?
そう思ったが、そう思った時にはあいていた。

そこにはお箸が入っていた。

お箸!!!

確かに、ラーメンを手で食べるわけにはいかないからお箸はなければ困るけれど。


そういうことではない驚きを感じ、みんなで何も言わずに目線だけで会話をした。

〝お箸だよ〟
〝びっくりだね〟

そんなみんなの心の声がクラクションとともに聞こえてくる。



その時だった。

「…………だよ!!」

突然、男の人の声がして、わたしたちはレストランの方に走った。

おそらく「そんなところにいると危ないよ」と注意してくれたのだと思う。
でも、わたしたちは驚いて、気がついたら走ってそれぞれの両親を探していた。



その後も、そのレストランに行くことは何度かあったと思うが、その度にラーメン自販機が気になって仕方がなかった。



☆☆☆


 
 先日、最新のラーメン自販機を観ながら、やっぱり自販機って面白いなと思った。

ラーメンは家族に食べてもらうことにして😊
その自販機を見つけたら買ってみたいなぁと思いながら……。


わたしの中の小さな頃の好奇心旺盛なわたしが大喜びするに違いない💛

そして、もちろん今のわたしも☺️

変わってないなぁと思いながら、思わぬところで小さな頃の思い出が蘇り、楽しい時間となった。



お読みいただきましてありがとうございます♪

感謝とともに😃♫



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