桜井 陽菜

桜井 陽菜

最近の記事

25歳、消化試合じゃない人生を選ぶ

私は今25歳。この年齢になると、周りには結婚して子供がいる人、後輩を育てる人、淡々と日々を過ごす人…さまざまな25歳がいる。私は年齢で諦めたくない、消化試合のような生活は送りたくないと思い、去年11月に東京に出てきた。 少し前の私には、そんな決意はなかった。希望を失い、全てに対してマイナス思考になり、「消えたい」と思っていた。でも、ある人が「世界は広いんだよ」と教えてくれたおかげで、新しい世界を見たくなった。 もし地元にいたら、きっとただ淡々と日々を過ていただろう。そんな

    • 高校デビューでキャラを変えた私が、気づいた大切なこと

      中学生の頃の私は、目立たない存在だった。「○○ちゃんの友達」という立ち位置で、誰かが私に話を振ってくれないと、うまく会話ができなかった。面白いと言われるのも、隣にいるその子のおかげ。自分一人じゃ、何を話していいのかすら分からなくて、ランチタイムは周りの会話を聞いて、頭の中で一人で返事をするだけの日々だった。 でも、そんな自分が大嫌いだった。 高校に入ってから、私は決心した。「自分を変えなきゃ」と。無理してでも明るく、元気で、ポジティブなキャラを演じることにした。教室に入っ

      • 失った幸せとPMSの狭間で。もう一度、自分を取り戻すために

        今日もまた朝が来た。隣には、もう誰もいない。起きて朝の準備をして、顔を洗って歯を磨いても、あの頃の洗面所争奪戦はもうない。 数ヶ月前、朝が来ると隣に彼がいて、洗面所を奪い合いながら急いで仕事に向かう。そんな何気ない毎日が、私の幸せだった。夜には、いろんな話をしながら一緒にご飯を食べて、私が好きなアイドルにも一緒にハマってくれて、コンサートにも一緒に行ってくれた。そんな小さな幸せが、消えてしまった。 もちろん、幸せだけじゃなかった。たくさん喧嘩もしたけど、その度に二人で打開

        • 私ってこんな人!ENFP-Tが突っ込んでいく日常の一部始終

          こんにちは、桜井陽菜です! 初めての自己紹介をしてみたいと思います。自分でもよく分からない部分が多く、解読不可能な私の傾向をここでご紹介します。 急に遠方にいる好きな人に会いたくなり、深夜にダイナミックレールパックを予約して翌日には東京に行く。 友達と電話で「旅行行きたいね〜」と話して、そのまま宿とプランを決めちゃう。 突如として救いようがないほど落ち込み、何もしたくなくなる。 落ち込みモードに入ると、1人反省会を脳内で繰り広げる。 落ち込みすぎると、びっくりする

        25歳、消化試合じゃない人生を選ぶ

          親が認めた”家出”が私を救った話

          公認家出。あなたはこの言葉を聞いたことがあるだろうか? たぶん、多くの人がないと思う。私も、最初は知らなかった。しかし、振り返ると、それは私の人生において大きな意味を持つ出来事だった。 大学での失敗、そして初めての家出。 大学生の頃、私は自分の不注意で単位が足りず、留年することに。絶望的な気持ちで、部屋に閉じこもり、親にも顔を合わせられない毎日が続いた。そんな私を見かねた父は、強制的に父方の祖母の家に送り出したのだ。それが、いわゆる「公認家出」だった。 祖母は、自由で

          親が認めた”家出”が私を救った話

          まさか私が安定剤を飲む日が来るなんて

          最近、体調にいろんな異変が出ていた。寒気、頭痛、耳鳴り、耳の痛み、お腹の痛み…。 最初は普通に内科へ行った。血液検査をして、原因不明という結果に漢方を処方された。 でも効かない。再度病院に行き、今度は別の漢方を試したが、やっぱり症状は変わらなかった。 次は、別の病院へ行って再び血液検査。これも結果は「何も見つからない」だった。 別の漢方を処方されたけど、寒気が止まらない日が続いた。 次に紹介されたのは、大きな病院。そこでまた何も見つからず、次は精神科を勧められた。 精神

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          地方から東京へ。逃げた私が見つけた、キラキラと闇

          東京は、地方に住んでいた私にとって、まさに憧れの場所だった。 最先端の技術、美味しい料理やスイーツ、有名な展示会やイベント。検索すれば何かしら見つかる場所。それが東京。私にとって、全てがキラキラして見えた。 でも、心の中には「行きたい」という気持ちと同時に、「私には無理だ」という恐れも存在していた。 大学生の就職活動が始まる頃、コロナが流行し、東京に行くことがまるでタブーになった。 東京に行くなんて怒られる時代が来るなんて思わなかった。そんな状況を目の当たりにした私は、上

          地方から東京へ。逃げた私が見つけた、キラキラと闇

          彼を失って初めて気づいた、大切なこと。そして私が進むべき道

          大好きだったよ。過去形にするには、まだ早いみたい。別れてから3ヶ月が経った。早いようで長い日々だった。 振り返ると、去年の冬に彼と出会った。第一印象は、よく喋るお兄さん。 それから1年後、その彼が私の「彼氏」になった。 彼は自ら色々なことに挑戦している人で、私も彼のように頑張りたいと思った。彼の道を追いかけていた。 最初は、本当に楽しかった。 ただ彼の隣にいられるだけで、幸せだった。 でも、いつの間にかその道を追いかけることが辛くなった。彼には彼のペースがあって、私には私の

          彼を失って初めて気づいた、大切なこと。そして私が進むべき道