卵巣予備能とは?
狭い意味では卵巣に残っている卵子の量
卵巣予備能は広い意味では卵子の量と質のことです。
不妊治療では一般的に、卵巣予備能とは卵巣に残っている卵子の「量」を指します。
なので、病院で卵巣予備能を調べる場合は「いい卵子があるか」ではなくて、「どれくらい卵子があるか」を調べています。
卵巣予備能の結果によって治療法が変わる
なぜ卵子の量を調べるかというと、それによって体外受精のときの採卵で注射などの卵巣刺激はどんな方法を使うか?どれくらい卵子が取れるか?という予測をするためです。
注射などで体に負担をかけてしまうので適切な治療法を選択しないと、副作用の危険性が高まります。
不妊治療ではいろいろな検査をしますが、これも大切な検査のひとつです。
検査の種類
AMH(anti-Mullerian hormone) 抗ミューラー管ホルモン
これは採血の検査です。
卵巣の中にある、「卵胞」から出されるホルモンなので卵胞の数が多ければ数値は高くなり、逆に卵胞の数が少なければ数値は低くなります。
AFC(antral follicle count)胞状卵胞
超音波を使った検査です。
月経周期3日目前後に経腟エコーで検査します。
2~10mmの胞状卵胞というものをカウントした数値です。
5~7個未満だと卵巣予備能が低下している可能性があります。
エコー検査では目で見て判断するので見落としもありますので数値がばらついたり、検査する人によって違ったりします。
卵巣予備能は低くても気にしない
卵巣予備能の検査は、あくまでも「数」をみているだけなので、低いからといって妊娠できないというわけではありません。
僕の妻も卵巣年齢が実年齢よりも10歳高いと言われました。
それでも赤ちゃんができましたし、同じような人もたくさん見てきました。
卵巣予備能は治療法の選択のためのツールだと思って、低くても気にしないのがストレスなく治療を行うポイントだと思います^^