森に学ぶ
今回は少しだけ水と森の役割を調べ記事にしてみました。
これからも未来永劫、美しい日本でありますよう祈りを込めて🙏
私達が住む日本は、世界でも有数の多雨国です。
細長い地形に龍の背骨の様に高い山が連なり周囲を海に囲まれています。
海から吹く湿った空気は山にぶつかり冷やされることで雨が発生します。
山から流れる川は、大陸と比べ短く急です。
そのような日本は常に水害の危険性を孕んでいる反面、国土に対する人口比率は高いため直ぐに水不足に陥りやすい側面もあります。
そんな日本における森林の役割とは。
健全な森林は木々に覆われ下草も繁茂しているため、通常雨が直接大地を叩きつけることはなく、森林に降る雨は、ゆっくり時間をかけ土壌に染み込んでいきます。
良い森林の土はフカフカしています。
土の上に累積した落葉は、適度な空間を作り出し山に住む動物の糞や微生物が移動することによりフカフカした腐葉土を作ります。
その適度な空間に雨水を吸い込み、その上に被さっている落葉の蓄積により水は蒸発しにくく、森は多くの水を蓄えることができます。良く整備された森林の土壌なら1時間に100〜150mmの降水を貯留することができます。
森林に降った雨は、
その25%が蒸発、
15%が樹木が吸収、
そして残り60%は流れ出て行きますが
その半分以上の35%が一旦森林土壌中に留まり、
徐々に地下水や河川の水となります。
そして、河川から海へと流れ多くの栄養を含みだ水は、海の生物を育みます。
しかし、木々のない裸の山では大地に直接、雨が強く叩きつけ表層にある枯葉層と腐植土を洗い流します。
腐植土の中には多くの微生物が存在しており枯葉や動物の死骸、糞などの有機物を分解する時に、無機酸や有機酸を発生させ、これらは鉱物の分解を早め岩石風化層となり、大気中の有害な成分を含んだ雨水も浄化してくれます。
そしてその水は無機鉱質土層へと移行し鉱質に存在する多くのミネラルを含んだ美味しい水へと変化し地下水として蓄えられます。
私達人間は、自然の大きなサイクルの中で生かされています。
自然をコントロールするのではなく、自然界のあらゆるものと共存していく
その為には、もっと自然界を学ぶ必要が有ると感じます。
今、地球の為に何ができるのか
先ずは、知ることから始めて行きたいと思います。
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