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ブレンド作りのポイント

これまで精油について、基本的なことをお話し
してきました。
今日は精油をブレンドして、香りを作る時の
ポイントをまとめます。
( 今回の内容は、芳香浴を想定したものです。)
特に決まった作り方はありませんが、
精油は種類も多く選択の幅も広いので、
ひとつの例として参考にしていただければと
思います。


▪ 香りを作るとは

精油は1本で使っても、もちろん良い香りの
するものですが、数種を混ぜ合わせることに
よって、よりいっそう豊かで奥深いものに
なります。

例えば庭があったとして、中木が1本立つだけ
の景色より、そこに低木があり、宿根草や下草
などが植わっているとより楽しめますよね。
そのようなイメージです。

イメージと併せて、精油の持つ効能を考えて
おくのも大切です。
すっきりと気分を変えたい時のものとか、
ゆっくりと落ち着けるものにしようなど、
時々に、使いたい場面があると思います。

その時、好きだなと思う香りから広げていく
のも良いですし、季節など、何かテーマを
決めて想像力を巡らせるのも楽しいです。

▪ 精油を選ぶには

精油を選ぶ時のひとつの指標として、ノートが
あります。
精油には、成分によって香りの揮発する速度の
違いがあります。
その揮発速度をノートと言います。

ブレンドはノートの順を考えて作るとバランス
が良くなり、時間差で香りが変わっていくのを
感じることが出来ます。

ノートはトップから始まり、トップミドル、
ミドル、ミドルベース、ベースまでの、
5つに分けて考えられています。

トップノートの柑橘系精油は、モノテルペン類
のリモネンが多く含まれるので揮発しやすい
(香りの上がるのが速い)です。
速度は順に遅くなり、ベースはゆっくりと
香ってきます。

サンダルウッドはベースノートの精油ですが
時間が経つほど一段と強く香りが上がるので
最初から入れ過ぎると大変です。
ノートは揮発する速度であって、香りの強弱
とは異なるので、その点も考えながら
あわせていくと良いでしょう。

▪ ノートを使った精油の配分

個性のひとつであるノートは、精油の種類で
分類されています。
以下の数値は、配分する時の一つの例として
参考になさってください。

(全体で100%になるように ) (10滴での例)

トップ     40%~50%   4滴 5滴
トップミドル      20%   2滴 2滴
ミドル         20%   2滴 2滴 
ミドルベース   (ミドルと同じ扱いに)
ベース    10%~20%    2滴 1滴

香りが弱く速度の早いトップを、
約半分ほど使います。

数値はあくまで目安なので、特徴の強い香り
だと 0.5% (20滴の場合の1滴)といった配分も
効果的です。

精油は必ず5種類のノートで集めなければ
ならないわけではありません。 
2種類の精油でもブレンドは出来ます。
いずれもポイントは混ぜる時の比率で、
そこにノートや香りの強弱を意識して
バランスをとります。

例えば、オレンジスィート(トップ)と
ティートリー(トップミドル)を混ぜる場合、
7:3くらいの比率にするとまとまりが良く、
それにラベンダー(ミドル)を加えるとすると、
オレンジスィート:ティートリー:ラベンダー
5:2:3 くらいがバランスが良いです。

▪ 好きな精油からイメージを広げる

最初は好きな精油の個性を知って、そこから
イメージしていくことがわかりやすくてよい
と思います。

精油をお持ちの方はノートに分けてみて、
どんなふうに香ってくるかを意識して嗅いで
みてください。
ノートは、分析表やボトルなどに記載が
あるかと思います。
 
同じ名前の精油でも、原料植物の生育環境
によって香りと成分に違いが出ることが
あります。
今、手にしている精油がどんな香りなのか、
また、作用は?と知っていくことで、
あわせる精油のヒントになります。
 
香りのイメージを書き出してみるのも
よいでしょう。
好みの香りの傾向などもわかりますし、
そこに精油の作用を並べて書いてみると、
どんな場面で使いたいかがわかってきます。

作る前に個々の精油を試香紙に滴下し、
束ねて香ってみるのもひとつの方法です。

ブレンドも、最初は少なめに作ることが
おすすめです。
作って気に入ったものは書き留めておくと、
次に作る時の参考になりますし、
振り返ってみることができます。

精油のための器やプレート、厚めの紙など、
2~3滴を滴下するだけでも、
香りはけっこう広がります。
10滴作っておけば、2~3回の芳香浴が
出来るでしょう。

さらに詳しいことや具体的な精油を使った
事例については、講座もあり質問も受けて
おります。
ご希望があれば、ご連絡くださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。  

  


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