精油のブレンドノート Ⅰ
今回は5種類の精油を例に取り、
ブレンドとそれぞれの精油が何に向いているかを
まとめました。
5種類の精油はブレンドだけではなく、幅広く
使えるものを選びました。
▪初めに(必ずお読みください)
アロマセラピーは医療ではありません。
精油は医薬品ではないことをご理解の上、
使用の際には必ず注意事項をよく読み、
自己責任のもと正しくご使用ください。
特に、妊娠中や慢性的な病気のある方、服用中の
薬がある方など、健康状態の気になる方は
医師に相談の上、ご使用くださいますようお願い
致します。
また、ペットのいるご家庭では種によって注意の
必要な点がありますことをご承知おきください。
詳細は専門家にご相談ください。精油に関しては
ご質問を頂けましたら、お答え致します。
▪精油のプロフィール
初めに、5本の精油を紹介します。
<オレンジスイート>
ミカン科 学名:Citrus sinensis
トップノート
(特徴)
食欲不振や不眠など、ストレス性の症状が続く
時などに、温かみのある甘い香りが気持ちを
落ち着かせ、前向きにしてくれます。
リモネンを多く含み、芳香浴の他にも、汚れ落と
しなどのお掃除にも向きます。
(注意事項)
ヒフ刺激に充分注意が必要です。
特に劣化が早く、開封後は早めに使い切るように
してください。
<ティートリー>
フトモモ科 学名:Melaleuca alternifolia
トップミドルノート
(特徴)
清潔感のあるシャープな香りは、落ち込んだ
気持ちをリフレッシュして気力を回復し、また
熱くなり過ぎた感情には冷静さを取り戻して
くれます。抗菌・抗真菌・抗ウィルス作用があり
(全てのウィルスに有効というわけではありませ
ん) 風邪の時など、専用カップにお湯を入れ
滴下し蒸気を吸い込む蒸気浴や、除菌の用途で
スプレーを作るのにも適しています。
(注意事項)
ヒフ刺激に注意が必要です。
<ラベンダー>
シソ科 学名:Lavandula angustifolia
ミドルノート
(特徴)
鎮静作用に優れ、イライラや執着を鎮め気持ちを
落ち着かせてくれます。軽く爽やかな花の香りの
奥に留まるウッディさを感じる香りです。
鎮痛・鎮痙・抗炎症などの作用があり、
心身ともに不安や痛みを和らげてくれます。
美容の用途でパックやローションなどにも適して
いますし、オイルやクリーム、スプレーなど
幅広く、多くの用途に使えて役立つ精油です。
(注意事項)
安全性の高い精油ですが、低血圧の方は使用頻度
と濃度に注意しましょう。
<フランキンセンス>
カンラン科 学名:Boswellia carterii
ミドルベースノート
(特徴)
ストレスから浅く早くなった呼吸を、
深くゆっくりとした呼吸に改善してくれます。
過度の緊張を抑え、不安を鎮めて気持ちを
整えます。ヒフ細胞活性作用など、美容の用途
にも適しています。
甘く爽やかで、温かな透明感のある香りです。
(注意事項)
通常の使用において、安全性の高い精油です。
<シダーウッド・アトラス>
マツ科 学名:Cedrus atlantica
ベースノート
(特徴)
シダーウッドの中でもアトラスはマツ科で、
独特な芳しい香りがします。
広大な森にそびえ立ち、迷いや閉塞感を取り去る
かのような解放感のある景色を背景に持ち、
香りもまた、落ち着きのある樹の香りがします。
リンパの流れの改善と脂肪溶解作用を併せ持ち
むくみなどのマッサージオイルにも向きます。
(注意事項)
利尿作用を持ち、腎機能を活発にする点に注意が
必要な場合があります。
▪5種のブレンド
10滴を基本としたブレンドです。
(ブレンドは芳香浴を想定したものです。)
<使用する精油> <精油のノート> <滴数>
オレンジスィート トップ 4滴
ティートリー トップミドル 1滴
ラベンダー ミドル 2滴
フランキンセンス ミドルベース 2滴
シダーウッド ベース 1滴
甘さをティートリーがすっきりとさせ、全体を
シダーウッドで引き締めます。
▪3種のブレンド
10滴を基本としたブレンドです。
(こちらも芳香浴を想定したものです。)
<使用する精油> <精油のノート> <滴数>
オレンジスィート トップ 5滴
ティートリー トップミドル 2滴
ラベンダー ミドル 3滴
ラベンダーを引き立てながら、ティートリーの
清涼感が爽やかな香りに仕立てます。
<使用する精油> <精油のノート> <滴数>
オレンジスィート トップ 5滴
フランキンセンス ミドルベース 3滴
シダーウッド ベース 2滴
甘さの多めな香りに、シダーウッドで、深みが
増した仕上りになります。
▪まとめ
精油は、植物の育つ環境など、背景を知ることで
より理解が深まり、ブレンドの楽しみ方も広がり
ます。
今回は、5種と3種の3つで例をあげました。
いずれのブレンドも芳香浴を想定したものに
なりますが、5種の精油はブレンド以外にも用途
が幅広くあるので、こちらでは詳しく載せていま
せんが専門の本などで調べるなどして、いろいろ
試してみてくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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