精油の話し。成分から見た精油
こんにちは、瑠璃唐です。
久しぶりに精油の話しですが、今日は成分に
ついて思うことを書いてみました。
まず精油を選ぶ時に、皆さんは何を求めて精油を
探すでしょうか。
もし効能を期待してであれば、選ぶ基準は成分に
なると思うのです。
今では書籍でもネットでも、精油の効能を知る
ことは簡単です。
ただ多くあり過ぎて、合理性を求めるほど疑問が
湧いてわからなくなってきます。
ほとんどの場合、効能は多く羅列されていて、
同じ精油でも情報は様々ですから。
そこを成分から見ていくと少しわかりやすくなり
ますが、これもシリーズ「質について思うこと」
でお話ししたように、自然のものだからこそ成分
の内容も一定であるとは考えにくいです。
それが一定であったり、誤差が少なく出来ると
いうのも何か不自然な感じがしますしね。
そもそも成分については私の場合、幾つかの分析
情報の中から重なる部分を求めていて、それを
最大公約数でお話ししているようなものです。
この種をこの方法で抽出すると成分はこうだろう
という予測を立て、その上で語る効能というのは
その成分が入っていることを前提としてお話しし
ていることになります。
以前、こんなことがありました。
あるイベントで、厚紙に簡単なブレンドを作って
お渡ししていた時のことです。
ジャーマンカモミールを使ったものを気に入って
ずっと嗅いでいる方がいらっしゃいました。
ジャーマンカモミールはとても特徴のある香りで
量によっては敬遠されがちな香りです。
その必要とされ方に驚き、「こういう不調はあり
ますか?」と具体的な例を挙げてお伺いすると、
当たっているとのお答えでした。
それは闇雲に聞いているわけではなく、だからと
言って明確な根拠があるわけでもありません。
その精油の特徴となる成分、性格のようなもの
から、そうではないかと予測をしています。
この精油は何に効くか?ではなく、
ある意味、逆の考え方かもしれません。
精油には、主要成分(その精油の中で最も量の多
いもの)と、特徴成分(香りや性質を特徴づける
もの)があり、分析表では波形の小さい微量成分
だったとしても、全て含めてその精油の個性と
なります。
まず、基本の成分を知っておく。
例えば 1.8シネオールという去痰作用のある成分
があります。
ユーカリグロブルスに多く含まれていて、それを
知っていれば、呼吸器系の不調に使うのは多種あ
るユーカリの中でもグロブルスを選択するという
目安が付けられると思うのです。
またグロブルスは1.8シネオールを特に多く含ん
でいるのでスッとする香りが強いです。
もう少し柔らかく香らせたい時には、
グロブルスより1.8シネオール成分の少ない
ユーカリラディアタ(ユーカリナローリーフ)
の方が使いやすいといったことも、成分と配分の
大体のことを知っておくとわかってきます。
これがいいな、を見つけるため香ってみる。
机上で集めた情報と実際のこと、ここには感覚も
必要ではないかと思っています。
「これいいな」こそ感覚だと思うので、香りを
試してみることは大切だと思っています。
もちろん効能を期待して探す場合は当てはまりま
せんが、探した香りがあまり好きな香りでない時
は、無理して選ぶことをお勧めしません。
そして使ってみる。
自分にとっての量を知っておくこと、使い慣れて
いくのは大切なことだと思います。
使い方は慎重でありながらも、結果を積み重ねて
見ていくことで、感覚は出来ていくものだと思う
のです。
知識は感覚を磨くためのものでもありますが、
思い込みとして傾きを生みやすいです。
バランスを取るということは、傾きのないこと
だと思うので、情報はあくまでそこから得た一つ
のこととして、とらわれ過ぎず柔軟に考えておく
ことが良いのではないかと思います。
今日も最後までおつきあいいただき、ありがとう
ございます。
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