『カケルとの決別の日』(詩歌)、風琴の街、『フェイス)人と犬のはなし』作中作
三章、恋を失った日(美緒→カケル)『カケルとの決別の日』(詩歌)、風琴の街
逢い引きの場所で、お別れを告げられた
「美緒に悪い所はない、他の男とお幸せに」
格好付けて、
ドラマみたいに別れようとして
そう別れを告げられて、殺意がわいた
心中みたいに、カケルの後から自分も飛び下りようと、心によぎった
殺さないでと無言で言ったから、ふみとどまった
警察に自首しようかとも、思ったが、
友人には、殺意がわいただけだからと、心の中で思うだけは大丈夫だと
そんな友人がいてくれて、良かった
信じられなくて、置いて行かれて
何回も会いに行った
相手にしてくれなかった
美緒は、仕事と恋を、いっぺんに失った