『希望的観測』(詩歌)、風琴の街、『フェイス)人と犬のはなし』作中作
ニ章、許し合う(美緒→カケル)『希望的観測』(詩歌)、風琴の街
美緒は、初めて性を交わした人と結婚するのが夢で、
カケルとの結婚は、現在の延長線上にあると、
信じていた
お互いの両親にも、紹介していた
盲目の愛だった
毎日が七夕のような幸せ
カケルはドラマみたいだと言った
三っつのセットのガラスの埋まった指輪
水色と茶色と、赤色
カケルに借りた、ライトノベルの『猫の地球儀』の登場人物になぞらえて、
美緒が楽(かぐら)で、水色
カケルが幽(かすか)で、茶色
美緒が、勝手に決めた
赤色は美緒の誕生石のガーネットだから、美緒が、保管した。
美緒は水色を鎖に通してネックレスに
カケルは携帯に付けて
カケルは、赤色は焔(ほむら)で、他の男がいると思ったのかもしれない
相手がいる初めての恋は、上手く行かない事ばかり