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三年目、秘密のお守りを身に纏い
あなたとの間に流れる時間が
二年半を過ぎた頃
通せんぼに通せんぼが重なり
埋まらないスマホのスケジュール欄
それが私を疑いの塊に変えてしまう
見通しが付かないことが分かったあの日
妻という役割を
母という役割を
演じる中での小休止
一人涙した昼下がり
それでも
私は
あなたに悪気があってもなくても
あなたが発信する全てを受け入れましょう
そしてつぶやく
たとえあなたが私と会うのに気が進まないとしても
たとえあなたが私との電話を避けようとしていても
たとえあなたが私の体に飽きて新たな狩りに出ているとしても
たとえあなたが私に架空の用事を告げていたとしても
たとえあなたが私とのLINEに退屈を覚えていても
たとえあなたのLINEをくれるタイミングが気まぐれであったとしても
たとえあなたが私に眠れぬ夜をもたらしても
その姿を見ることができなくても
その声を聴くことができなくても
その肌に触れることができなくても
私はそれらの全てを無償で受け入れましょう
きっと
それらの言葉は
巡りめぐって
私のお守りとなってくれるでしょう
そして
数え切れない秘密の想い出達と共に
この身に纏うでしょう