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『劇団四季 The Bridge 〜歌の架け橋〜』観劇レポート

「人生は、生きるに値する。」

コロナ禍に置かれて以来、一度も劇団四季を観に行かなかった。上演作品はほとんど過去に一度は観ていたし、このご時世に劇場という【混雑・密閉・人の密集】を避けられない環境に足を運ぶことはやはり抵抗があった。

毎月送られてくる「四季の会」会報誌には、これまでに見た覚えのない広告チラシ。
半年前からチケット争奪戦を制さなければ観られなかった人気演目も座席はガラガラで、「2週間前に予約して行ったの!すごく良かったよ!」なんて友人の声を聞いて、あー、世界変わっちゃったなぁ、なんて心を痛めたこともあった。

それでも。未だ収まらないこの状況下で、劇団四季は何を掲げるのか。何を表現し、何を問うのか。見届けなければならない気がした。
また、日本のエンタメ界でミュージカル部門をリードする名カンパニーが、果たしてどんな対策をしながらショーを続けるのか。純粋に知りたい気持ちもあった。

気づくと、私の手元には1枚のチケットがあった。
(※これは、オタクがよく使う言い訳です。)

劇団四季『The Bridge 〜歌の架け橋〜』
2021年4月16日(金)相模原公演

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福岡のキャナルシティ劇場で幕を上げた新作ショーは、この日を境に全国ツアーへ動き出した。
千秋楽は9月末。かなり長い期間をかけて全国各地を巡っていく。

ウイルス蔓延防止のために人の移動が制限される状態で、ある意味リスクを伴う興業と言えるだろう。
それでも、できるだけ多くの人の近くへ行ってショーを届けたい、そんな思いが感じられる。

上演時間は90分、途中休憩なし。
二幕構成に慣れているとこのスタイルは新鮮に感じる。
出演キャストは全てダブル、万一誰かが感染しても公演を続行できるように体制づくりがされていた。

入場前には検温・消毒必須、チケットは自分でもぎり、退場はアナウンス指示の順番に。
しかし、一時期は格子状に空席を作っていた客席はほぼ元通りになり(最前列だけ下がっていた)、この日は1階前方S席と2階後方B席がかなり密。
ロビーや帰り道の混雑もかなり凄かったので、心配な人は慎重に考えてからチケットを取るほうがいいかもしれない。

※以下、ネタバレ注意。
※オタク構文を連発します。注意。


***


本当にいいですか?


***


それではご覧ください。
個人の感想、だいたい時系列順で列記します。


= = GO! = =

・『ハングリー・キャッツ』の詩を脚本構成の中心軸に据えたのはおもしろい。そういえば劇団名が「劇団四季」と決まる前に、劇団荒野という候補名もあったっけなと思い出す。
・まっしまんが敬二さんポジになってきているの面白いな? 謝さんの振付も相変わらず素敵。好き。
・まっしまんの振付、難
・場内アナウンス/開場アナウンスにも要注目ですね!
・Overtureいい曲だった!!
・味さんの配達人〜〜良い〜〜!
・東沙綾さんのダンスがとっても良かったです。私が好きになるダンサーさん小柄な方が本当に多い……。タングも可愛かった
・リトマの編曲良かった!斬新!
・早水さんのアリエル、逞しかった 好き
・ファミミュパート楽しくて良かった〜
・早水さんが!!踊って!!る!!!
・達郎さんどっかのソロすごいカジモドだった()
・アプローズの音程やっぱ難しいよね?
・ラストダンスは私に、の踊り(バレエ)すごく良かった!!
・昭和三部作パートめっちゃ泣いた、やっぱりこれがあるから劇団四季はサイコーなんだ、、現代において失っちゃいけない舞台芸術の一つだわ、、
・李香蘭からのいつかは反則ですめっちゃ泣いた待って無理
・↑からのサークル・オブ・ライフはもうだめだって、、、泣いた、、、生きる喜びだよな〜〜そうだよな〜〜あと実は私が初めて観た四季作品がLKなので個人的なエモも爆発
・↑で、超泣いてたのにリング5個出てきた時点で涙引っ込んだ、輪っかが五個でその配置はあまりにも……ちょっと政治を感じてウッてなってしまった(ちょっとここは他の四季ファンさんがどう思ったのかすごく知りたい)
・牧さん歌声めっちゃキレイで本当に良かった!!
・清水さんの怪人すごく良かった!渋い!
・坂井さん初見。パワーボーカルって感じで地声の通りめちゃめちゃ良かったです。高音がもっと通ればヒロイン抜擢待ったなしな気がする。
・ブエノスアイレス入れてくれたのはエビータファンとして嬉しい!!
・アイーダも(以下同文)!!!早く再演してくれ〜〜〜!
・人間に戻りたいの照明めっっちゃ良かった!
・ウィキッドで大爆笑して肩震わせてたの私だけですか!? 達郎さん出てきて何歌うんだろうと思ったら「いやお前がその歌かい!」ってなったし、その後出てくるてっちゃんとデュエットでさ〜やたら美声コンビが男性ver.歌詞で歌うのシュールでしかないでしょ、、後ろのメンズ5人ダンサーも途中からオタ芸に見えてきて(オレンジの衣裳どうにかならなかったのか!?)ちょっともう耐久できなかったすみません。。
・待ってOneのあとそれは聞いてない反則だよ泣いたわ。オリミュ締めはアツすぎる……よりによって大好きなんだよ〇〇[ネタバレ防止]……
・結局浅利は最強
・丸山敬太さんの衣裳めちゃめちゃ良かったよ!!!!
・ツェザリさん薄紫のヒラヒラ衣裳すごい似合ってた良かった。エヘ。わたしはツェザリさんと握手したことがあります(※CATS)。エヘヘ。推しそう……


おわりに

劇団四季の珠数のナンバーが楽しめるショー作品シリーズに、また新しいレパートリーが加わったことに感銘を受けた。
「劇団四季ってこんなカンパニーなんだよ!」と教えてあげたい初心者にも、「ありとあらゆる演目のおいしいところ一緒に食べましょうよ」と分かち合いたい玄人にも、是非観てほしい演目としておすすめしたい。

9月、どんなフィナーレを迎えるのか。
今日も感染者数は増加し、油断できない日々が続く。それでも「生きる喜び」を味わい、「人生は生きるに値する」と前を向いていきたい。

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おまけ

今公演のパンフレットは会員価格ナシでした。残念。
ただ、PayPay払いができたので大変満足しています。

聞いたところによると、現在では会員情報はすべてオンラインに集約されていてカードの発行はしていないらしい。

つまり、これは

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四季の会に入会してから、それほどの月日が経ったのかと驚く。

古のカードと化したのだ!!

おしまい。


おやつを恵んでいただけると、心から喜びます。