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自灯明法灯明 Podcast #21 George Pohleさん Part 2

このPodcastでは、私がスティーブン・バチェラーさんのセキュラーな仏教のプログラムで出会った欧米の方々にインタビューをしていきます。先週に引き続き、アメリカ在住のGeorge Pohleさんにお話をお伺いします。

英語+日本語版(逐次通訳)

英語版

George Pohle さん
アメリカ・フロリダ在住。NASA、TEXACO、Shellでキャリアを重ね、退職を前に精神的な不安を抱えていた頃に心理療法士より勧められて瞑想を始め、仏教に出会う。チベット仏教の寺院にも通ったが、献身的な信仰への抵抗感から、現在はより現代的な瞑想のグループに参加しながら、パーリ語の初期仏典を読み、瞑想、法話の視聴を続けている。

今回のエピソードから、印象に残ったところを取り上げてみます。

瞑想をカウンセラーの方から提案されたのは、セラピーを始めてからもう半年ほど経った頃でした。なので、瞑想をするようになってからの私への反応を聞く前に、自然とセラピーに行く必要がなくなっていた感じがします。もし聞いたとしても、半信半疑だったのではないでしょうか。瞑想だけが状況に対する答えになるとは思われていないでしょうし、とても深刻な状況では、それだけで治療にはならないでしょう。

瞑想を始めた頃に、ヨガも始めました。心と体(Mind and Body)という考え方には、大切な何かがあると思いました。ヨガのポーズをしながら体を伸ばしていると、まるで水を絞り出されるかのように、自分の体から不安が絞り出されていくように感じました。ヨガと瞑想とを両方で行ったことが良かったと思います。

スティーブン・バチェラーさんは、どなたか他の先生が法話で話していたか、あるいはSam Harrisさんという瞑想の指導者のインタビューかで知りました。そこで何冊かの本を読んだのです。スティーブンさんは、ご自身をセキュラーな仏教者と言われます。例えばGil Fronsdaleさん、Joseph Goldsteinさんといった著名な現代的な教えの先生でも、セキュラーな仏教者とはご自身のことを言わないと思います。来世、輪廻転生、因縁といった考え方を前提としないというよりも、もっと重要な考え方があるという教え方です。そういう方が私は安心できるのです。

参考:スティーブン・バチェラー Stephen Bachelor
イギリスの仏教者、瞑想指導者。初期の経典(パーリ仏典)に遡り、仏法(Dharma)を現代に生かすための再解釈を行なってきた。チベット仏教僧、禅僧としての修行・指導を経て、ヨーロッパを拠点とした瞑想指導を行いながら、1980年代から、欧米におけるセキュラーな仏教(宗教性のない、世俗的な、時代にあった仏教)を牽引している。邦訳に、ダルマの実践(四季社、2002年)、藤田一照訳(原著:1998年 Buddhism without Beliefs - a contemporary guide to awakening -)がある。
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