【訪問リハビリの日常】寒灯の垂れた長紐引っ張りて

寒灯の垂れた長紐引っ張りて

昔ながらの家には、電灯を紐で引っ張って
付け消しするタイプがあります。

そのおばあちゃんの家もそうでした。

電灯から紐が伸びていました。

その紐を長く伸ばして、
自分の布団の近くまで垂れ下げています。

ちょうど、手が届くところにあります。

そうやって、自分で電気の入り切りをしています。

「電気くらいは自分で消したいからね」

ちょっとした工夫をすることで、
自分で何とかやろうとしています。

そんなに暗くはなかったですが、

僕が記録の書類を書いていると、

カチッと電気を付けてくれました。

「これでバッチリ見えるやろ」

ちょっとしたことですが、
おばあちゃんの気遣いに、

心が温かくなりました。