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一年越しのリクエスト

「スキすぎてごめんなさい」シリーズは、
ひとまず、本題のクラブハウスを聞く所まで
辿り着いたので、一旦お休みにして…
今回は、子供たちからのリクエストについて。

鶏団子入り若竹煮

休校期間中から、ほぼ毎日SHIORIさんのメニューを作っている我が家の食卓ですが、季節が巡り、
この所子供たちから言われたことがありました。

それは、酸辣湯を作ろうと筍を切っていた時の事。
隣で、炒め作業をしてくれている息子が

「ねぇ、ママ。
あのタケノコとワカメとお団子が入った煮物。
旬が来たら、また作ってくれるって言ってたけど、スーパーで春のコーナーにタケノコあったでしょ??もう、旬なんじゃないの??」

筍を切る私を見て、不意にそんなことを言う。

思い返すと、事あるごとに確かに、
何食べたい?と聞くと、リクエストされていた。

それに対して、確かに私は、

「んー、今旬じゃないからね。
旬が来たら、また作ろうね」

そう答えていた!!

びっくりしたのは、なんとなく聞いていたけれど、
こんな風に旬をまだかまだかと思うくらい、
若竹煮を待ち望んでいたんだ!という事と、
子供達の意識の中にも、「旬」という概念が
インプットされていた事でした。

その言葉を聞いて、
「分かった!じゃあ、旬のうちに作ろう!」
と、私が言うと、漫画を読んでいた娘も、
「え?なになに!!あれ作ってくれるの?!」
と、キッチンに近寄ってきて、
二人が目を合わせて、
「いぇーーーーーーーい!!」

えっ!!大喜びじゃない!!笑笑

…というわけで、早速次の日に作ることに。

これも食育

しかしながら、私が体調不良の日になってしまったので、筍を下茹でする気力体力がない…
でも、リクエストを反故にすることもしたくない。
…と言うわけで、「新物」のシールの貼られた筍の水煮の力を借りて、作りました。

まー、喜んだこと!!
たっぷり作って、2日続けて出したけど、
2日目も、まるで初めまして!のように、
おいしい、おいしい…と、凄い勢いで食べる二人。
スープまで奪い合いながら、綺麗にぺろりと食べてくれました。

これまでも、うっすらと旬は意識して
食卓に並べていたつもりだけど、
子供の記憶にガツンと残るメニューと、
「旬」と言うイメージが結びついて、はっきりと
二人に「旬」と言う概念が構築された…
その瞬間を見た気がしました。

一緒にキッチンに立つことも食育だけど、
こう言う事も大事な食育だなぁと思いました。

季節を忘れない

今年も春が早かったけれど、私が子供だった昔と違って季節がずれていると言うか…
ゲリラ豪雨なんていうものはなかったし、
夏もこんなに暑くなかった…。

詳しいことはちゃんと理解してないのが恥ずかしいけれど、きっと地球温暖化や環境の変化で、四季が四季で無くなっていくのではないかと言うのを、
私自身、年々肌で感じています。

スーパーにも通年で様々な食材が並び、
旬の食材が、分かりにくくなっている部分もある。

旬以外にも様々な食材が食べられる恩恵を
もちろん受けているので感謝しているのですが、
母や祖母から私が教わったように、
私から2人へも旬を伝えていきたい…
そう思っても、いつでも置いてあると、
なんだかあやふやになってしまって、
なかなか自信を持って伝えられなかったりします。

でも、この一年をSHIORIさんのライブや、
レッスンを通して、たくさんの旬を意識させてもらい、自分で「これは旬かな?」と調べるようにもなりました。

そんな中で2人の中でずっと温められていた、
鶏団子入り若竹煮への想い。

それにより、私が2人へ伝えたい
「旬」と言う物への想いも、
際立たせてもらえた気がします。

通年で行ってくれるようになったレッスンのおかげもあり、より一層その時々の美味しいものも教えてくれるSHIORIさん。

この一年で教わったもの。
これから、習っていくもの。
それが、私の食育も助けてくれる。

逆に言えば、冬の時期に美味しい大根を使う
「牛すじ大根のカレー」
でも、美味しいから大好きでいつでも作りたい!

旬でない時期にも並ぶ大根で作るそれと、
旬で作る牛すじ大根カレーの違いも、
知ることができるのではないか。

色々な角度から、旬を知り、旬を学べる。
それは、なんて豊かなことなのだろう。
私が伝えられる事は、限られた事ではあるけれど、
レッスンのおかげでより多くのことを2人に伝えることが出来る。

美味しいだけではない、その先の奥行き
を感じている私です。

さて、長くなってきたので、今回はこの辺で。

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