美しさとは
早いもので12月になり、今年もあと少しとなりました。
中国四大美女の一人に、楊貴妃がいます。
玄宗皇帝に愛された人です。
華流時代劇に出てくるような
とても美しい女性だったのでしょうね。
京都の東山区には、皇室ゆかりのお寺、泉涌寺さんがあります。
格調高く、とても上品なお寺です。
このお寺には、楊貴妃の面影を写して造られたと言われている
通称、楊貴妃観音さま(聖観音さま)がいらっしゃいます。
なんでも、この楊貴妃観音さまにお詣りすると
美人になるそうです。
女性ならやっぱり美人には憧れますよね。
「あの綺麗な女優さんみたいな顔になりたいな~。」
「あのタレントさんの可愛い顔、すごくいいな~。」なんて…。
思っちゃいます。
楊貴妃観音さまがいらっしゃるお堂には、女性の参拝者が絶えません。
私も、行ってまいりました。
楊貴妃観音さまにお会いしました。
さぞかし…。妖艶で女性的な観音さまかと、思っていました。
しかし、私が受けた印象は違っていて、力強く男性的でした。
もちろんお顔は美しく、とても華やかなのですが、
観音さまの目は、吸い込まれるような、強さがありました。
そんなお顔を拝見すると、自然と手を合わせ
「ありがとうございます。」という気持ちが湧き上がってきました。
楊貴妃観音さまにお詣りすれば、美人になると聞いていたことなど
もうどこかへ、飛んで行っていました。
ただただ、こうしてお会いできたことが嬉しく
有難い気持ちになりました。
私は泉涌寺さんを後にしながら
心の中で、『観音さまにお詣りすれば、美人になれる。』
と思っていたことが、恥ずかしくなりました。
観音さまは、私たちの苦しみをとり、安楽を与えてくださると言います。
楊貴妃観音さまは、その強い瞳で、私の心のいたらなさを
きれいにしてくださったように思いました。
そう気づくと、私の心が温かく穏やかになり
自然と笑顔になりました。
観音さまが、慈愛をくださったように思いました。
心の平安、穏やかさから出た笑顔は、本物だと思います。
そんな時の顔はとても生き生きしていて、輝いていて、
その人本来の美しさが、あふれていると思います。
楊貴妃観音さまは、人の美しさの本質を教えてくださいました。
忘れそうになったら、楊貴妃観音さまのお顔を思い出そうと思います。
京都の紅葉も、そろそろ見納めでしょうか。
散るもみじもまた、美しいですね。
だんだん寒くなってきました。皆さま、ご自愛ください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
💗感謝💗 天海瑠璃
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