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ファシリテーションは生きやすくする技法【大人の学びに効く一冊】
みつまめチャンネル、「大人の学びに効く一冊」シリーズ。
まめからの今週みつまめチャンネルでお話したい一冊はこちら。
どうしてこの本?
以前から、加留部さんからファシリテーションを学ばせていただいている者なのですが、加留部さん初の単著の出版ということで、2021年7月より一月に一章ずつこの本を読み進めていく「かるべたかゆきのファシリテーション朝ゼミ」というYoutubu番組をさせていただいております。
8月の第2章が、私の最近のテーマ「生き心地のよい社会システムづくり」に関係する箇所で、読んでいて感動したのでご紹介したいと思いました。
どんなことを学んだの?
この本で学んだことを一言で表すと
ファシリテーションとは一人ひとりが「生きやすくする」なるようにする
ということです。
この本は12章で構成されており、1〜2章が基礎編、3〜6章が技術編、7〜10章が実践編、11〜12章が成長編となっています。
特に、第2章の「ファシリテーションの基本的な考え方」は他のファシリテーション本にはない部分かと思います。
ファシリテーションとは何か?この本では、「○○しやすくすること」と説明されています。会議の場で「○○しやすくすること」とは、たとえば、「話しやすくする」、「書きやすくする」、「動きやすくする」、「見えやすくする」といった会議の「○○しにくい」状況を「○○しやすい」状況に置き換えていくこと。であれば、いわゆる、ファシリテーターと呼ばれる人が会議の進行をしていなくても、ワークショップ形式のプログラムではなくても、「○○しにくい」状態が現れたら「○○しやすく」するにはどうしたらいいかな?がすべてファシリテーションにつながるということなのです。
日本では、まだまだ日常的に「ファシリテーション」という言葉は受け入れられにくいところがあるかもしれませんが、「○○しやすくする」という観点から会議以外にも、仕事の段取りや職場の同僚とのやり取りなど物事を「○○しやすくする」改善ポイントが散りばめられているのかもしれません。
私達の日常の中に潜む「○○しやすくする」。究極の「○○しやすくする」は「生きやすくする」ということだ、とこの本には書かれています。
今、人々は公私ともに目に見えない様々な困難に直面しています。日常生活や職場の中での不安や寂しさ、悲しみや怒りなどを表に「出しにくい」状態で「生きにくく」なってはいないでしょうか。そして、それらを少しでも和らげるためには、胸のうちにこもった思いや感情を「出しやすくする」ことが必要ではないでしょうか。
多様な社会活動の場の中に日常的に「○○しやすくする」が浸透することで、一人ひとりが日々を「生きやすくする」社会を作るためにもファシリテーションを身近に感じてほしいと願っています。
「参加したくなる会議の作り方」P15
上記の引用を読んで、とても感動しました。ファシリテーションは会議を円滑に進めるためだけのツールだけではなく、誰にとっても「生きやすい」社会を作るためのツールでもあるのだと思うと、ますますしっかり実践できるように精進しようと思ったところです。
NEXT Action!
会議の場だけではなく「○○しやすくする」をモットーに会議以外にもファシリテーションの技法を応用できるようになりたいと思っています。また、研鑽を積むためにもファシリテーションの実践していきたいと思っています。