Day 190 デジマcoop留学で期待と違ったこと【アラサー女子のスパルタcoop留学】
まえがき
語学力と専門性が身に付くということで、日本人にとって魅力的な留学プログラムの一つであるカナダのcoop留学。2024年4月から9月までの座学期間を終えた段階で「期待と違ったじゃないか」と思うことを書いてみます。
私はこの留学は自分なりの工夫で充実したものにできたという自負はあるのですが、コースに対しては結構言いたいことがあるのでややネガティブ多めの記事になるかもしれません。笑
キャリアアップを約束?行く前に期待していたこと
私が日本を出る前にcoop留学で目指していたことは「専門分野を身に着けること」「現地企業での就労経験を得ること」「キャリアアップにつなげること」です。
coop留学と聞いて検索上位の記事を見ると、こんな感じ↓
「Co-op(コープ) 留学とは?カナダで有給インターンに挑戦」
「今、有給インターンができる「Co-op留学」が人気の5つの理由 」
そして日本にあるいくつかのエージェントのカウンセリング内容も含めてまとめた「理想のストーリー」がこちらになります。↓
※私の専攻であるデジタルマーケティングの分野を想定
【成功ストーリー】
未経験からデジタルマーケティングの領域に挑戦。coop留学では最初の半年は座学で専門分野を短期集中で学び、後半の半年は現地企業でフルタイムのインターンシップをすることで海外での就業経験も得られる!培った語学力と専門性で帰国後には大手外資系企業に就職、もしくは現地企業でワークパーミットを出してもらって長く働いて永住権も取れる!
みたいな感じです。
ただ、「実際に現地で仕事を見つけるのが難しい」という意見はちらほらネットにあったのと、エージェントからも「学校の紹介で勝手にインターンシップが見つかるとは思わないでほしい」と念を押されていたので、ある程度積極的に動かなければならないことは覚悟していました。
期待と違ったこと① フルタイムの仕事がみつかるのは何割?
仕事は積極的に探すということが念頭にあったので、カナダに来て2週間ほどで、学校が主催する「Career Week」という就活関連の授業に出てみました。
すると、「まず、この分野でフルタイムの仕事を見つけるのは非常に厳しいということを頭においてください」という前置き。
ある程度は覚悟してきたけれど、それって学校側がそんな風に言ってもいいの?と正直思いました。まあ、甘い考えのままの生徒がいたら困るからなんだろうけど。
そしてその後キャリアアドバイザーに話したら、coopのデジタルマーケティング分野の学生の6-7割は後半の6か月をパートタイムの掛け持ちで過ごすとのこと。働いている間の約20%以上がデジタルマーケティング関連であれば、卒業要件を満たせるとのことです。
20%というのもかなりあいまいで上司が一筆書けばいいみたいだし、例えば働いているカフェのインスタをちょこっと投稿するとかでも「SNSを運用していた」としてデジタルマーケティングの仕事として申請することができます。
そして結局フルタイムで働けるのは2割程度で、残りの1割は後半の半年連絡がつかなくなるらしい。
うーん。7割がパートタイムの掛け持ちで後半の半年を過ごすプログラムを、「フルタイムの有給インターンができるプログラム」と紹介するのって、事実とかけ離れていないか…?と正直思います。
それで実際に見つからないことをエージェントに相談すると「自己責任」というふうに言われます。責任は自分にあるのは分かっているけれど、「カナダに来たら学校がどうにかしてくれると思ったら大間違い」のような言い方をされることもあり、「なんでそんな来た途端に怒られるの?」と思いました。
そして前半の座学期間が終わった今、専門分野での仕事を新たに見つけられたのは23人のクラスの中で私を含む2人だけ。2割をやや下回っている。
カナダ人の知り合いに聞くと、「周りもたくさんレイオフに遭っているし、特に今年はタイミングが悪かったかもね…」と言われました。
期待と違ったこと② 授業のレベル
授業のレベルは講師の質にかなり左右されていました。SEOの先生はかなり教え方が分かりやすく、課題の内容も良く考えられていて、とても勉強になる物が多かったです。結果的に私が仕事を見つけたのもこの分野だったので、実力が付いたと感じています。
一方で↓のようなあまり良くない先生もいました。
特に上記の改善を要求したデザインのクラスは、Photoshopでできたのは背景を消すことくらいだったし、Illustratorに関しては図形を組み合わせてロゴを作っただけです。Adobeのソフトの無駄遣いだ。笑
私たちの要求によりこの先生は私たちのクラスの担当から外されましたが、他のクラスは引き続き教えているようでした。
講師も不足しているので簡単に採用を決めることはできないとのことで、講師の管理を担当している人は結構頭を悩ませたそうです。
あともう一つ。8時半から12時半までの4時間の授業という話だったのに、実際のクラスは8時45分から10時、10時半から12時、という実質2時間45分くらいしかありませんでした。
集中力を考えたらそんなもんかもしれないけど、これならコース期間を短くしてくれても良かったかも。
期待と違ったこと➂ 生徒のレベル
これはあんまり書くと自分に跳ね返ってくるし、悪口のようになるのですが、逆に吐き出すところがないので書かせてほしいです。笑
私は語学が目的ではなく専門スキルを身に着けることが第一目標だったので、周りの学生とも積極的にディスカッションができる環境が良いと思い、英語要件が高い学校を選びました。今回の学校はIELTS6.5が最低条件でした。
ところが実際にはスコアが足りなくても、クラスが始まる前に1~2か月のESLに通えば入学することができるそうで、結果的にはほとんど話せない人も多くいました。
先生が繰り返し説明しても分からない人がいると、「ちょっと日本語で説明してあげてくれる?」とフォローを求められる時があったり、グループワークでは他の日本人に1から課題の内容を説明する必要があったりと、私はこんなアシスタントをするために高い学費を払ったわけではない、と正直腹が立つこともありました。
そして英語力だけでなく、授業に対する姿勢も、私からみるとかなり適当に見えました。ここはもう改めて書くと私が神経質みたいになるのでご想像にお任せしますが。。
もちろん真剣に受けて、明らかに周りから見ても英語でのプレゼン力が上がっていた子もいたので、なるべくそういう子とだけ関わるようにしていました。
そして冒頭に「専門分野での仕事が見つかったのが私ともう一人だけ」と書きましたが、そもそもデジタルマーケティングで本気で仕事を見つけたいというモチベーションを持っている人がいなかったと思います。
皆に話を聞いても、「今カナダじゃ見つからないし、自分は未経験だし、とりあえず今は飲食でもバイトができればいいかな」という人がほとんどでした。
まあこういう生徒側のモチベーションと、カナダの就職難の状況が組み合わさって、結局専門分野で仕事が見つかる人が少ない、というのが実態なのだと思います。
まとめ
期待と違ったと色々書いたのですが、では理想はどうだったのかと言えば、もう少し授業を専門的なところまでやってくれて、周りからも刺激を受けられたら良かったなと思います。
一方でこの状況の中でも半年間たくさん行動して色々なバイトを経験しつつ勉強も頑張れたので、自分の頑固さと意志の強さは誇ってもいいかなと思います。笑
朝学校に行くのが嫌な時もあったけど、何とか最後まで終えられてよかったです。