虹色のパレット
いますぐここから逃げ出せるのなら、迷わずわたしのことなんて誰一人知らない場所に走っていくのだろうなとぼんやり思ってしまうくらいには、しんどい…気がする。抱え込むなと言われても、誰かに言ったところでなんにも解決しないのだからもう仕方ないよなと諦めがついてしまうくらいには面白みのない人間になってしまった気がしてちょっぴり寂しくなる。元から面白かったわけではないのだけれど。未来はなにひとつ見えないからわくわくするし、過去は変えられなくても未来は変えられるんだと信じてここまで走ってきた。実際に今現在もそうだと思っている、そうだと信じている。
この言いようのない漠然とした不安を消し去るためには、とにかく走り続けることしかないんだろうなということも、やっぱりほんとうはわかっている。あー、働きたくない。できることなら、ずっと布団の中にいたい。
でも、「あなたが生きていなけりゃ会えないし生きていなけりゃ励ますことだってできないんだから、だから生きてまた会おうぜ」と手放しで言ってくれる人のその言葉たちをお守りにしてもうちょっと頑張ってみようとは思っている。頑張れるかな、まあいいか、ほどほどで。たぶん、それでいいって笑ってくれるでしょ?電波に乗せて、ラブレターを届けてくれるあなたの言葉に、何年経っても救われるんだな。
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その眩しさに、その煌めきに、その麗しさに目を奪われては、こころごとどこかへ連れ去って欲しいと思うときがある。その瞳の美しさを羨んでしまいそうになるのをぐっと堪えて、手を伸ばす。虹色のパレットで美しい世界を描くあなたのところまでこの手が届くことなんて永遠にないと知っていても、そうしない理由が見つからないから。どうにも気が済まないから。だから、また手を伸ばしてしまう。どうかこれからもずっとずっとずっときらめいていてほしいと思うのはわたしの勝手なエゴイズムだけれど、それでもなお追いつかないくらいのスピードで。ずっとずっと、前を走り続けて欲しいと願ってしまう。月明かりのようにあたたかな光の中でいつまでも輝きを放ち美しいあなたがやっぱり、好きです。
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やらなければならない仕事を後回しにしてこの文章を書いています。やんなさいよ、仕事。最近は眩い光に目が眩みそうになることが多いけれど、わたしはわたしのペースを見失わないようにしなくちゃなと背筋を伸ばしているところ。素敵な人や好きな人から影響を受けることやエネルギーを分けてもらうことは素晴らしいことだけれど、だれかと比べては勝手に落ち込んでつらくなることだけはないように。わたしは誰にもなれないし、きっと何者にもなれない。だから、わたしはわたしになるしかないし、わたしはわたしになりたいよなあ。
なんとか生きてる!9月は毎年おセンチになりますね。
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