夢日記を続けると気が狂うって本当? 2月23日
土を掘った
穴を掘り続けていた。
「ほりほりドリル」というアプリの目的は、ドリルで穴を掘ることである。土の中には時折鉱石が含まれており、これはドリルの強化に使用され、他の用途は用意されていない。ドリルを強化すると、より深く穴を掘り進められるようになる。宝箱から金塊が獲得できることもあるが、これもドリルの強化しか使い道は用意されていない。全てはドリルのために、そして地下深くまで潜るためにしか存在していない。
それが面白いのかといえば、僕は熱中した。なにせ他に目的がないのである。やるべきことが少なければ少ないほど、人は熱中するようにできている。僕だけかもしれないが、僕を熱中させることはできている。これを集中のためのツールとして活用するか、それとも退屈な作業として投げ出すかは各人の自由である。
このアプリはゲームとして配信されている。でも豪華なエンディングも用意されていないし、穴を掘る目的も提示されていない。アクション要素もないし、少しだけ頭を使うかもしれないが、何も考えなくともある程度までは進行できるように作られている。ゲームとしての装飾がなさすぎるので、僕は作業ができるアプリだと思うことにしている。
プレイ時間が8時間と表示された。そんなに時間を割いて、ただ穴を掘っていたのかと思うと、なんだか怖くなってきたので僕は「集中力を高める有意義なアプリ」と思い込むことにしている。