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支離滅裂な恋をしよう!

 皆さん恋をしたいですよね。でもまともな恋愛は面白くないですよね。
ということで、登場人物と絶対会話がかみ合わないイカれた恋愛ゲーム「狂気より愛をこめて」の紹介です。私の大好きな作品です。

概要

 このゲームは、古歌院学園で四人の男と恋愛をするゲームです。
佐伯くん、荒川先生、田村マシュマロくん、アオルタ先輩の中から一人選んでいちゃいちゃしちゃいましょう!

 ですが先述の通り彼らとは全く会話がかみ合いません。

佐伯祐介

謎のワードセンスでマルコフ連鎖みたいな文字列を並べる人、

荒川先生

たぶん逆翻訳かな…?って人。高橋先生に名前変えろや。

田村マシュマロ

口を開くたびにドギツい罵倒をしてくる人、

アオルタ先輩

そもそも日本語をしゃべってくれない人。
以上の四人から選ぶことになります。終わってますね。

 このゲームがいかれてるのは何もこの四人の会話だけではありません。主人公もだいぶ狂ってます。まずメンタルが鬼強い。知ってる人を見かけるとどんな状況でもずかずか話しかけに行きます。あといちいち発言に勢いがある。特に、イベントをスキップする用の選択肢がめちゃくちゃパワーに溢れてます。

※本当は荒川先生の手作り弁当を食べるイベントです

世界観も狂ってます。
 ちょっともう…文章じゃお伝えしづらいですが…いろいろやばいです。効果音だったり、モブのボイスだったり、そもそものキャラデザや設定だったり… 

蘭たんさんが最初の部分だけやってるのでこれを見れば雰囲気は分かるでしょう。(体験版なので超序盤だけの実況です。)

恋愛ゲームとしての評価

 このゲーム、ここまでの話だと一発屋の出オチゲーだと勘違いされそうですが、実はとても真面目に作られています。特にストーリーが。

 このゲームの設定は、元居た学校を爆破された主人公は、近くにあったからという理由で古歌院学園に高2の二学期に転入してくる。そこで出会った四人の人たちと一年間様々な交流をする中で、次第に主人公の中に恋心が芽生えて…!? みたいな感じです。
 一年が約24分割され、それぞれにイベントや分岐があります。それぞれがしっかり作られていて、ただのノリと勢いだけで作った作品ではないことは容易にわかります。

 かなりぶっ飛んだ設定でゲーム全体の雰囲気もいかれていますが、それぞれのキャラからは、言葉が通じないなりに彼らを魅力的に作ろうと真摯に向き合った作者の努力がうかがえます。
 「テーマが面白い」だけで終わるようなゲームにはしないという作者の意志が伝わってきます。

 ちなみに、主人公の性別は明言されておらず、一人称は「僕」「私」「某」(!?)から選択可能です。「某」にした人いるんでしょうか。
 ただし、一人称の選択は性別の選択ではないらしく、どれをえらんでも(おそらく)主人公の性別は男です。
 まあこの作者BLとかそういうの大好きですし。
 主人公の姿が写り込むカットシーンは数えるほどしかないのであまり気にならないとは思いますが、BLが苦手な人はやめといたほうがいいかもしれません。

キャラについて

 このゲーム先述の通りキャラがかわいいです。これに尽きます。四人全員かわいいです。さすがじゃむさんっぽいどさん。

荒川先生

彼は大人の余裕を見せるおっとりした性格で、生徒を全て受け入れてくれるような包容力があります。それでいてたまに大人の色気を出したりしてきて、そのギャップが魅力です。

この顔良い

アオルタ先輩

彼はいつも凛々しい生徒会長。スポーツ以外は万能で、成績はいつも学年一位。何事にも真面目なところが魅力的ですが、たまに見せるウブな一面もかわいい。

エッ…/////

佐伯祐介

彼はチャラチャラしたいわゆる陽キャで、主人公にもあまりTPOをわきまえず話しかけてきますが、なんだかんだいいやつだしかっこいいです。たまにデレてきます。

腹を下して嘔吐する佐伯。このシーンで主人公は興奮しています。変態ですね。

マシュマロくん

彼はかなり謎な人物です。とりあえずめちゃくちゃに罵倒してきます。でも罵倒しながらも彼の行動にはやさしさがあります。いじらしい。彼のファンめっちゃ多いです。

ストーリー

 このゲーム、ストーリーが全ルート本当にやばいです。情緒が壊されます。バカゲーだと思ってなめていました。個人的にはアオルタ先輩のルートが一番心に来ました。ゲームで久しぶりに泣きかけました。
 ネタバレを極力したくないので何も書きません。絶対にネタバレは踏まないでください。

音楽

普通にBGMがめっちゃいいです。そしてED曲が最高。
EDは一つのキャラにつき二種類あって、そのうちタイプAの共通ED曲が本当にいいです。


まとめ

 実は私は恋愛ゲームはほとんどやったことがなく、今までにプレイしたことのある恋愛ゲームはあの伝説の「君と彼女と彼女の恋」(略称:ととの)だけでした。
 そんな私でも迷うことなくすべてのEDにたどり着けるほど、全体としてとてもよく作られていてほぼストレスなく進められます。まあティラノビルダーで作られていますしね。
 本当にストーリーがいいのでぜひやってみてください。


 ちなみにですが、性的描写に耐性があるなら先述のととのも絶対やったほうがいいです。なにとは言えませんがやばいゲームです。ネタバレを絶対に踏まないでください。画像ひとつでネタバレになるので、もしやりたいなら検索もしないでください。※エロゲーなので注意。
 購入リンクを貼りましたが、イラストギャラリーは絶対に見ないでください。重大なネタバレを含みます。


おまけ

このゲーム、作者がそもそもちょっと性癖がアレな人なのもあってか、レビュー欄にやたらとやばい人が湧いています。

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