映画本に挑戦 〜 洋書ステップアップ(5)
背伸びしました。映画の原作本を買ってみました。よせばいいのに (^^;)
それなりの厚さの本を読み切ったせいでしょうか、何を勘違いしたのか一般洋書に手を出してしまいました。いわゆるペーパーバックと呼ばれている書物です。
◇ ◇ ◇
こんにちは!
この記事は洋書経験ゼロから習慣的に楽しめるようになるまでの回想録を書いています。マガジンでまとめてありますので、他の記事へは、そちらから辿れます。
(1)準備段階(疑心暗鬼。私に英語で小説が読めるのか?)
(2)初めての洋書(よろしくお願いします)
(3)ページ数を増やす(本らしい厚さに挑む)
(4)和書で既読の小説を洋書で読む(苦肉の策です)
(5)映画本に挑戦(背伸びしてみた) ◀︎ ここです
(6)Kindleとヤングアダルト(身の丈にあったものを読む)
(7)実用書を試す(気分転換)
(8)映画本、再び(楽しいぞ!)
映画本に挑戦
購入した順番としては「MY SISTER’S KEEPER」「THE NOTEBOOK」「THE LOVELY BONES」になります。
原作本を買うにあたり少し気にしたのは、これから買おうとしている本が、果たして原作なのか? という事でした。低年齢向けに易しくしたバージョン、つまりジュブナイル版は避けたいです。だって、背伸びして買うんですよ! ヤングアダルト買ってしまったら意味がありません。
初めての一般洋書。読んでみたら案の定、悪戦苦闘です。紙の書物に紙の辞書。まぁ、スムーズな読書には程遠いです。当たり前ですね。
読み切ったのは「MY SISTER’S KEEPER」「THE NOTEBOOK」です。「THE LOVELY BONES」は読めませんでした (>_<) 挫折しました。
辞書を使う
私は英語多読をしているつもりはありませんので、辞書を使うことに躊躇はしません。前後の文脈から薄っすらでも推測できないような、そして、ストーリーを理解する上で重要そうだと感じた時には辞書を使います。ただし、和英辞書ではなく英英辞書を使います。普段から使っているのは LONGMAN, COBUILD です。
洋書を読み始めるちょっと前の事です。公開していた英語日記ブログを読んでくれていたアメリカ在住の日本人女性からMixi で「キミ、すごく真面目に英語勉強してるようだから、英英辞書使いなよ!」と誘われ、和英辞書から英英辞書使いへの指南を受けました。いきなりフルで英英辞書にシフトするんじゃなくて、ステップを踏んでの移行だったので、マジでこれはありがたかった。
どうやら彼女は第二言語としての英語学習のカリキュラムを作る仕事をされていたようです。Mixiでのメッセージのタイトルが「モルモットになりませんか?」でした。私はお役に立てたのでしょうか?
ところで、辞書は使うのはいいんですが、地下鉄の中でペーパーバックと英英辞書、両手に持っての読書はできません。車内で目立つのは嫌です。
ところがそんな時期に...
電子書籍登場!
もちろん、日本のアマゾンではまだ電子書籍は販売していません。和書のデジタル化は出版業界の猛反対で可能性すら感じられません。
しかし洋書なら買えます、読めます。Amazon US のアカウントは作ってあったので思い切って Kindle 購入しました。同時に、四分の一ほど読んでいた「MY SISTER’S KEEPER」をデジタルで買い直しました。
そうしたら、進む進む、読書が! 辞書を引くのが簡単! きっと完読できたのは Kindle のおかげです。買って良かったー。
本も辞書もガジェットひとつで読書できる。素晴らしいわ!
「MY SISTER’S KEEPER」女の子が自分の母親を裁判で訴えるデザイナー・ベビーの話です。自分が生まれた理由は、姉を助けるための意図的な行為のため。故に彼女は頻繁に肉体的苦痛にさらされ、それから逃れる術がない。苦痛から逃れるためには裁判を起こし、実の母を被告人にしなくてはならない。辛い人生です。
途中、驚きのシーンがありました。そうだったのか。裁判を起こすにあたり、そんな経緯があったのか。この小説のタイトルに含まれている意味はココなんですね! 泣けます。
ラストも「何てことしてくれるんだ!」と、もうびっくり。USのレビューを読んでみると、この終わり方は不評なようです。アメリカの映画っぽくない終わり方でした。
映画を観ていない人、読みたくなったでしょ! 映画を見るんじゃなくて、原作で読んでみませんか?
その後、映画も観ました。自分の理解がどのくらい正しかったか確かめるためです。でも、原作とは少々違ったストーリーでした。読み間違えていた、という意味ではありませんよ。
Kindle購入は結果オーライでしたが、かなり覚悟のいる行動でした。Amazon US のサイトを何度読んでも、メールによるサポートが見当たらなかったんです。私は英語のヒヤリング、スピーキングはほとんど学習・練習していないので、電話サポートは絶望的に無理です。だから、もしトラブったら Kindle 使うのは諦めるつもりだったのです。Kindle 重くないけど文鎮化覚悟の上でした。
もひとつデジタルで買い直し!
初めての映画本、意外と読めるじゃん! > 自分。
「褒めてつかわす」と自分を労ったはいいけど、かなり無理したのは事実。次はちょっと楽して読みたい。だから、すでに2回読んでいた本をデジタルで買い直すことにしました。その書籍は、
かなり好きです。サバイバル大好きです。そして「Dolphins」はやさしい文章なので疲れません。ランニングで言えば、疲労抜きランみたいな感じでちょうど良いです。フルマラソン走って疲れ切っているけど、軽〜く走って血の巡りをよくして、回復を促進するみたいな感じです。3周めの読書しました。
続いて「THE NOTEBOOK」
買った後で気がついたのですが、この本は、自ら好んで読むことはないカテゴリーでした。恋愛小説だったんですね。「表紙見てわからんか?」と突っ込まれそうです。レビューを読んで、アルツハイマーをテーマにした軽めの社会派小説かと勘違いしたんですよ。上の「MY SISTER’S KEEPER」がデザイナーズ・ベビーのように。
ストレートな恋愛モノ。多分、二度目の読書はないだろうな、と思い Kindle での買い直しはしませんでした。
読んでみると、和書だったら恥ずかしくて地下鉄の中でページ開いていられないよな、と感じるほどの熱烈大恋愛モノでしたよ。しかし英文なので気恥ずかしさも薄まり読了! 悲しい話でしたけど、満足しました。
英語の難しさは「MY SISTER’S KEEPER」よりはやさしいと思います。
読めなかった「THE LOVELY BONES」
難しかった。映画ですでに観ていますが、読めませんでした。悔しいです。
「MY SISTER’S KEEPER」はペーパーバッグをある程度読んでいたので完読できると判断できたし、また再読したいと思っていたので Kindle でも買ったのですが「THE LOVELY BONES」は買えなかった。それだけ読み解くことが難しかった。初めて英語力不足により、読了を諦めた本になりました。
主演の女の子は好きなんですけどね。そのうち読みます。
◇ ◇ ◇
挫折した本もありましたが、英語力が乏しくても映画本なら一般書でも結構いけるじゃないか! と自信が持てました。エンターテイメントならそれほどハードルは高くないようです。
興味が持てる内容だからという理由もありそうです。やはり、好奇心は大事ですね。