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「天国と地獄(第6話)」さらに混沌とする中で、ラストに向かうがもう一捻りという場面

新月の日に殺人が起こるというルーティンが見破られ、殺人はうまくいかなかった。だが、その先に、殺人犯が一人の行動ではないという事実、そして共犯が明確に姿を表してくる感じは、なかなか面白かった。

そのおかげで、視聴者の推理もリセットされていき、もはや、入れ替わりという事象の興味は薄められる。それも、主演の二人の演技が明確に入れ替わっているからだろう。この辺りは脚本を見事に具現化するキャストいてのことで、脚本家も想像以上と思っているのではないか?

そして、歩道橋の数字の意味、それを消していた柄本佑が完全に一緒に追う形になる。しかし、ロッカー探しに関しては少し無理がある感じがした。でも、それがあったからこそ、この殺人ルーティンの鳥羽口がやっとわかってきたのだから、ここが重要なのだという話だ。

「くうしゅうごう=φ」というのは、昔聞いたことがあるような気もするが、ほぼ私の頭にはなかった。でも、犯人も、口座にまでこの名前を使うのは、少し安易である。普通でない名前はすぐに跡がつくと思うのだが?

とにかくも、話はただの変態の話ではなくなってしまい、過去のしがらみみたいなものからの殺人なのだろうということがわかり、今までの殺人の流れもわかってきた。殺人の段取りをする綾瀬は至ってクールで格好よかった。彼女が高橋に見つかって逃げるシーンが、ネットでも騒がれたみたいだが、これはスタントを使った可能性もあるよね。後ろ姿が男っぽすぎるような?服を着てあの走りはなかなか難しいと思う。

話は混沌とし、正義を追う刑事としての高橋も、犯人としての高橋が見えなくなってくる。そう、正義のありかが今まで考えたところではないところにあるということだ。そして、奄美からの新たなる情報。次回の予告を見ると、綾瀬が荒れている。そう、遂行していた犯罪の流れが狂うと犯人はボロを出していくという状況なのか?

今回は第6話、まだ折り返し点をすぎたばかりの回だろう。いわゆる起承転結の転の部分に当たるのが今なのだろう。ということは、まだ今の状況が見えてきて、もう一捻りある状況。まだ、人が殺されそうだし、どうも、その裏にはルパン的な不当な金持ちを殺すというものがあるよね。でも、これだけ、観ている方に考えさせれば、まあ成功のドラマな訳ですよね。そこに、主演二人の好演があって、新しい世界ができている感じです。

だけど、途中で綾瀬が「熱が出た」と言い出して、パンデミックな社会を使っているが、誰もマスクをしていない世界でこれを入れるのは無理がある。そこはちゃんと作って欲しいと思います。

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