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「天国と地獄(第4話)」協調していく中で何が変化していくのか?

入れ替わりドラマも4回目を迎え、方向性も変化を始めた。結果的に心理的に何があって、どこに持っていくのかが、私的にはとても楽しみである。

先週は、柄本佑がゴミ袋から血のついたゴミを見つけてしまい驚くところで終わっていた。柄本は、綾瀬が二重人格だと思い悩む。そこは、綾瀬が軽く、警察の仕事で使ったものだとかわす。こういう犯人ならではの強引ながら冷静な芝居がすごく上手い綾瀬はるか。そして、そういう凛々しい雰囲気であるがゆえに、いつもより美人に見えるのがこのドラマの興味深いどころ。

そして、もう一方の高橋は、仕事ができないことで、中村ゆりら社員に心配されるが、ここは、階段から落ちて記憶が飛んでいるという、下手くそな言い訳。そう、この芝居がいつもの綾瀬的であり、ここも高橋の絶妙な芝居が、ドラマ自体を増幅している感じ。

そう、このドラマ、基本設定にすごい無理があるのに、役者の芝居が全てをOKにしている。日本の役者に対し、安っぽいと思っている皆様も、こういうの見ると感心すると思う。そういう人は、こんなドラマはみないのでしょうね。とにかく、役者がしっかりしていれば、ドラマは締まる。そして、役者をその気にさせるのは、脚本の絶妙さであり、そこに乗って演出も冴える。

そして、今回のメインのお話は、北村一輝が「綾瀬が怪しい」と思ってしまい、犯人と思われる高橋と通じていると立件しようとする話。普通に考えれば、全てが危険な話であるが、犯人そのものが警察にいる以上、頭を使えばどうにかなるという話。

それを回避するために、綾瀬と高橋は一緒に行動を始める。そこに証人としての外国人が出てくるのだが、彼の弱みを利用して、逆に北村の違法捜査を導き出して、見事なタッグプレイを演じてしまう。そこで、ちゃんと外国人労働者を助けているのがみそ。しかし、ここで出てくる隠し撮りの方法、簡単にできますね。真似て、脅迫とかする人もいそうだ。胸ポケットのスマフォにはきおつけましょう!

綾瀬(中身高橋)の本質には二重人格というのがあるように見えてくる。とにかく仕事ができる男が、余暇に殺人を行っているのだが、その殺人にも意味がありそうだ。そして、男色もばれてきて、高橋がかなり混沌としたキャラクターであることがわかる。馬場徹がそんなに重要だと思わなかったが、これから、高橋が馬場徹と寝るような場面も出てくるのだろうか?その辺も楽しみだ。

とにかくも、少しづつネタが出てくる中で、二人が交錯していく中で、多分「正義」とは何か?わからなくなる混沌が出てきそうな予感。作者の落とし所は、多分、人間の心理的な揺れの面白さではないか?と少し想像できたきた今回である。そして、最後に流れる手嶌葵の主題歌が切なすぎるのがすごき気になっている。ドラマの先にどんな切なさが潜んでいるのか?

先の見えない展開に、毎週、楽しませていただいていることは確かだ。

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