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「東京オリンピック」の行方が全く見えなくなってきた現実。試される国家
これを書いている今も、聖火リレーのニュースがラジオから流れてきた。世界中に広がるCOVID-19、それに対する状況をみると、まだまだ余談を許さない。日本は、何を怖がっているのか、熱が出た人が診断を受けさせてもらえないという今までになく不思議な状況(それが当たり前という方もいうが、こんな対応は感染パニック小説に書いても、おかしいと言われるはずだ)。
そして、来月3月12日には、ギリシアで採火式。聖火リレーが始まるという。その時までにIOCがどういう判断を下すかというのがまず第一関門。聖火リレーをまず待てという判断も十分にありうる。
今日のニュースをみると、IOCは5月に開催の最終判断をするというものがあった。日本にして考えたら、GW明けまでにこのウィルス問題に収束の道が開かれなければ、中止なり延期なりの判断はしなくてはいけないだろう。
そして、他の国でやるのか?中止かということかと思う。もし、中止になれば、戦争以外でのオリンピック中止は初めてのこととなるはず。ただでさえ、経済的にショックを受けている日本の状況にも追い討ちをかける。今更の中止は私のようなオリンピック開催反対派から見ても危険に見える。
バブル崩壊後、日本の衰退したとしか言えない今の状況は、ある意味で1945年以来の敗戦と言っていい。オリンピックが中止になれば、それは象徴的にこれから歴史で語り継がれることになるであろう。まさに、この間の敗戦から75年の歴史の中身はジェットコースタージャパンである。
その行き着く先に存在したのが、知力も清い心も国への思いもない安倍晋三内閣だったというのもまた仕方ないというところなのだろうか?311の時、石原慎太郎が、それが「天罰」と言って、批判されたが、今回のオリンピックが中止になったら、私はまさに天罰と言っていい気もする。
とにかく、今回のオリンピックは招致の買収問題も明確にされていない。そして、招致の演説で安倍晋三が福島の放射能はアンダーコントロールされているという嘘を言って開催を勝ち取ったのも有名な話だ。その後も安倍晋三は国内外で嘘をつき放題である。それはもう、性癖では済まされないくらいに様々な人に迷惑をかけている彼の自己保身である。
そして招致に一役買って、「お・も・て・な・し」で世界を虜にした?滝川クリステルもまた、利権の中にある小泉進次郎の嫁になり、今年子供を生んでいるのも、何かストーリーとしては、今後色々な話が繋がりそうで興味深い。
根本的に私が今回のオリンピックに反対なのは、国民がそれほどそれを求めていないということと、こういうものに予算を費やして、我々国民になんの収益も与えないからだ。「夢をもらえる」とか「元気をもらえる」とかいう言葉で済ませる人は多いが、裏を返せば、その言葉で儲かる企業があるだけのビジネスワードでしかない。その中心をになっているはずの「電通」は昨日ウィルス感染者が出たためテレワークになった模様である。これも、今後のストーリーの繋がりとしては興味深い。
誰よりもビジネスとして成功したいのは国であり、安倍晋三である。そして、ビジネスライセンスを買ったオフシャルスポンサーであろう。綺麗事としては、「アスリートが可哀想」という言葉も起こるかもしれないが、今やアマチュアスポーツの祭典ではないし、彼らもビジネスとしてオリンピックに挑む部分も多いわけで、モスクワオリンピックに日本が不参加になった時よりは、彼らに対して哀れむ気持ちも私にはない。
この間、白血病で東京オリンピックに出られなくなった池江瑠璃子嬢が退院しテレビに出ていたが、オリンピックのメダル候補だった彼女の運命も、今回の東京オリンピックの行末の顛末とシンクロしている気にも見える。
咋年末には、今更、高温を理由にオリンピックの花と言われるマラソン競技と競歩が、札幌開催と決められてしまったが、その札幌でウィルス患者が増えているのも皮肉な話である。とにかく、どんどん希望の入り口が閉められていく感じ。この感じは2020年の今、私たちが日本に生きているから味わえる触感なのだろう。
これを書いている2月26日は74年前にクーデターが起こった日である。今や、クーデターを起こすような強い意志の人間も少なくなり、利権を持っている人々はバカで固まっている。昔、子供の頃2020年という時代はチューブの中を列車が走り、車が地上を浮いて走っているはずであった。自然が壊滅される部分、細菌の力も弱まっている感じをイメージしていた。そんなことがあったら、火星にでも逃げればいい時代だったはずなのだ。
しかし、結局は人間は自然災害に悩まされ、見えない細菌に踊らされているる。もちろん、このネガティブモードの日本でオリンピックが開かれ大成功を修めれば、世界に大きな希望を投げかけられるかもしれない。しかし、国のリーダーは、そういうイメージも持っていないように見えるのはなんともはやである。
ニュースで、今日も株価が下がっているニュースが流れる。日本は今、様々に試されている。希望が持てる未来をイメージできない状況を打破してどうにかしたいと、今日も考える私である。
オリンピック、開催されても中止になっても、国を再度、住みよくしていくことは、今、生きている日本人にとっての絶対命題でなくてはならない。そういう意識で2020年まだ始まったばかりだが、最後まで気張らないといけないと思う。
今日の私の戯言でした。