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「半コロナ収束時」をどう生きるか?話せない、近づけない、生活の潤いを戻せるまでの未来を考える。

緊急事態宣言で5月6日までが一区切りとしている日本国。今の状況であと1週間で収束という考えは難しいだろうとは思う。日本より早くロックダウンを行ったヨーロッパ諸国では、一部、学校などの再開が行われそうだというニュースも入ってきている。今朝、ヨーロッパ圏のニュースを見ていると、学校はどう再開するのか?という話をしていた。

子供たちの間隔は離す、そしてクラスを二つにわけ時差授業のようなことをやらないといけないと言っていた。そして、体育と音楽の授業はしばらくできないとも…。こういう施策は日本でも同じであると思う。

日本では、今年のインターハイの中止が決まった。そして、高校野球も、まず開催は難しいだろう。そして、先のヨーロッパの話を考えれば、スポーツというものが、学校の中で承認されるのは、まだまだ先なのだと思う。文化系の話でも、合唱コンクールやブラスバンドなど、近くに飛沫が飛ぶというものは、今年はできないということだ。

そういう、様々な「できない」が見えてきているのは、「半コロナ収束時」と呼ばれるべき時間なのだろうと思う。今の自粛を段階的に解除していくということ。それは、医療現場の実態と照らし合われながら行われるということになるはずである。だから、実際の都市のウィルスが減ってきたとしても、その先の医療現場の状況が変わらないなら、「半分粛清」にもできないのかもしれない。

でも、今日は、ここで、「半コロナ収束時」を考えてみたいのだ。我々はどうすれば、少しでも「本当の収束」に近づけるのか?

まず、飲食業、カフェなど、話しながら食べるという行為をする場所には、今、ラジオ局で使っているようなアクリル板が必須になるかもしれない。飛沫が飛ばないようにである。外でマスクをしていても、密室でいかに飛沫を飛ばさないかが大事なところ。そして、換気の悪い場所は、なかなか再開しても、人がよらないかもしれない。まずは、路面店が有利なマーケットになることは確かである。オープンカフェが増える可能性もある。良い点としては、客の回転がよくなるということはあるかもしれない。ただ、一定のリモートワークが続くという前提があれば、ランチなどで潤っていたお店はなかなか厳しい感じもする。

その会社勤めであるが、会社のオフィスでやる仕事、家で持ち帰ってする仕事という線引きが明確になってくるのだと思われる。そうすると、出社は半分でいいという人も多いだろうし、今までの鉄のセキュリティが解かれ、会社のサーバーに家庭から入れるような施策も増えるだろう。ただ、今の日本の場合、重役ほどITを使えないということもあるだろうし、あまりにもスキルがバラバラなのが現実であり、その辺りで問題が起こると、また、元のもくあみで、感染しやすい現場が出来上がるだろう。会社通しのやりとりもあるし、なかなか難しいところである。

また、飲食業に戻るが、その会社帰りで使っていた居酒屋はどうすればいいか?今以上に愚痴を行ったり、上司の悪口を行ったりしたい人は多いはず。それ以上に家庭の愚痴か?ここも、アクリル板は必須のような気がするし、カウンターで飲むのが主流になる可能性もある。そして、会社の人が分散しているなら、他の飲み屋とZOOMなどを使って、一緒に飲むというのもありかなと思うのだ。テーブルにPC一台つけておくのも、結構手かもしれない。機械の消耗は激しいだろうけど、タブレットをテーブルに嵌め込んでもいいのですよね。とにかく、ネットワークをうまく使った飲み屋はいろいろできそうな気がする。もちろん、料理とお店の人柄みたいなのは大事だが、それだけではマーケットが読めない時代に入るのだろう。

ホテルやレストランなどのようなところでも、今まで以上にテーブルの間隔を開く必要があるし、ホール担当者の距離感も大事になる気がする。そうすると、安くて、多くの人を詰め込むようなパーティーはやはり安心感もないし危険だろうと思う。ディナーショーや結婚式などを行う際も、問題になるのはそこだろう。会場側は、一人当たりの単価をあげてでも、安全な場所でイベントが開きたいはず。ディナーショーで歌手がお客の中を歩くのは、しばらくは無理なのではないでしょうか?ステージとお客の距離も今まで以上に空ける必要がありますよね。そう考えれば、照明や音響も今までとは違うスタンスで行かないといけないかもしれません。そして、安いショーみたいなものは、簡単には開けないでしょうな。

そんな、プロのエンターテインメントというものに、特権を与える状況にもなるかもしれません。それは、舞台を開くにしても、ステージ前2,3列を空けるという行為が出る可能性もあり、その上で一席ごとの売り出しということも十分に考えられる。つまり、収容人数半分以下で、以前と同じテイストの公演をすれば、半分の収入しかなくなる→値上げ必死ということです。そして、これも普通のホールで客やスポンサーが見込めない公演はできないということです。そして、オールスタンディングや声援の自粛なども考えられ、若いファンがそれに耐えられるかは疑問です。これから、景気が悪くなる中で、エンタメは特権階級のものになる恐れもあります。

それは、ある意味、70年前くらいに逆戻りしていることで、露天の芝居みたいなもので、うまく収益をあげることも考えられる可能性があると思います。ここ最近の常識が一旦、昔に戻っていくようなこともあるでしょう。考えるだけで、頭が痛くなる状況ではありますが、多くの人の頭脳を集めて、エンタメ存続をしていただきたい限りです。ここでは、本当に国が役に立ちませんから。

そして、私のホームグラウンド、映画館ですが、実際、緊急事態宣言される前は上映し続けられたわけです。そして、映画館クラスターの話は聴いていない。換気は他の施設に比べて厳しく言われている場所だからというところもあるでしょうから、宣言前の、一席あけでの上映をしていただければ良いかもと楽観視しております。対面になることはないし、飛沫も飛びにくいのは確かで、結構三月末までそこに通っていたものとしては、それほど恐怖感はなかったので、是非、お願いしたいところです。とにかく、映画館行きたいです。

あと、業種的にこれからどうなるのか?というのをまとめて行きたいのですが、それは後日に。お隣、韓国では、その辺りの指針が出てきたようです。そして、今後2年間はそれを続けないといけないという考えのようであります。日本のオリンピックはどう考えても中止でしょう。無観客や一部の国の参加では意味がないと思います。「諦めましょう」そして、今の有事に全力で取り組んでいただければと思います。

とにかく、今はこれからの消耗戦に備えて、いかに生活を成立させるか?というところ。皆さんで文句を言うのも大事だとは思いますが、それと同時に「少し先の未来を見ていかないと大変なことになりますよ」という、私の感想でした。


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