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「レッドアイズ 監視捜査班」刑事ドラマを撮りにくい時代に、監視システムを使うのはありですね

内容的には、猟奇殺人鬼を追うドラマのようで、あまり私が得意な分野ではない。だが、シシド・カフカが出ていることが気になって観た。オリジナルのドラマとして、刑事側の人物もキャラがはっきりしているし、脚本はスピーディーでわかりやすくそれなりに面白かった。

コロナ禍で、実際、刑事ドラマ撮るのも大変なのだと思う。街の人はみんなマスクしてる中で、マスクなしで走ったりはできないし、エキストラも雇えない状況もあると思う。つまり、なるべく画面に映る人は少なくして、ドラマチックにするにはどうすればいいか?という話だ。

そういう意味では、このドラマで出てくる、町中の監視カメラで操作を行うという技は、スタジオで撮る時間が増えるし、今時に合わせた刑事ドラマということなのかもしれない。まあ、こういう監視システムの話って、昔「踊る大捜査線」でありましたよね。画的にはパクリな感じはしますな。

そして、恋人を殺されて、暴行し、警察を追われた主人公、亀梨和也という存在は、ちょっと昔のアウトローを思わせる。そう、彼は松下奈緒に雇われた派遣社員みたいなものですな。そして、その部下の3人もそう。このくらい、フィクションにしないと、刑事ドラマは撮れないということなのでしょう。

しかし、亀梨ら4人のキャラはよく立っている。シシド・カフカは身長があり、細身なので、アクションがなかなか似合う。これは期待するしかない。木村祐一は、心理学者で口だけだが、まあ風貌的には目立つ、ハッカーの松村北斗は、チャラい感じだけでは辛いかなというところはある。彼の活躍は脚本にいかにそれらしいことが書けるかどうかですね。

その割には、警察側が、PCを扱う趣里だけが目立つのは、ちょっと物足りないかな?まあ、彼女と松村がやりあうのは面白かったが…。

そんな役者たちをまとめるのが松下奈緒というのは、ちょっと線が細い感じ。それなりになんでもこなせる人だが、表情の振り幅があまりないので、こういう刑事っていうのは、合わない気がする。シシドと一緒に高身長コンビでアクションができるなら面白いですけどね。

結局この犯人って、猟奇的な犯人なわけで、そういう意味では、結構観ていて辛い感じもする。ワンクール猟奇的な事件を見せ続けられる感じですものね。まあ、世の中、東京なんて、歩いていればカメラに映されているということで、そのスキをついて殺人するのも難しいから、こういう変態さんの犯人じゃないと、面白くできないのでしょうけどね。


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